41歳という若さでヘリコプター事故で亡くなってしまった元NBA選手のコービーブライアントさん。
一時期NBAで最も人気あったコービーブライアントさんだけに、世界中で衝撃が走りましたね。
多くの人がショックを受ける中、試合中にも関わらず現役NBA選手たちがコービーブライアントさんに捧げた24秒が話題になりました。
この記事では試合中に24秒を捧げたスパーズ&ラプターズの試合動画と、24秒の意味・理由について解説します。
【動画】現役NBA選手が試合中にコービー捧げた24秒の意味とは?
現地時間2020年1月26日に行われたサンアントニオ・スパーズとトロント・ラプターズ戦で泣ける・・と話題のできごとが起こりました。
その時の動画がこちら▼。
The Raptors and Spurs both took 24-second violations at the start of their game in honor of No. 24, Kobe Bryant.
The crowd gave a standing ovation along with Kobe chants. pic.twitter.com/C2VD5iZez9
— ESPN (@espn) January 26, 2020
現役NBA選手がわざと“反則24秒”を犯した?動画解説
試合が開始したにも関わらず、選手たちはプレイをせずに試合をする気配がありません。
そのまま24秒タイマーが0となりラプターズは「24秒バイオレーション」となり、相手ボールとなってしまいます。
しかし、スパーズ側もプレイをしようとせずに24秒タイマーが0になるのを待ちました。
これに観客もスタンディングオベーションで応え「コービーコール」が沸き起こることに。
ラプターズ、スパーズともに24秒をコービー哀悼の意として捧げたのでした。
コービーブライアントに捧げた“反則”24秒の意味・理由とは?
実はコービーブライアントさんはロサンゼルスレイカーズ時代の終盤、背番号は24番をつけていました。
(昔は8番をつけている時期もあった。現在は8番も24番も永久欠番。)
そしてバスケットボールには元々24秒ルールというものがあります。
バスケットボールのルールでは、「攻撃を開始してから24秒以内にシュートを打ちボールがゴールリングに触れさせなければいけない」というルールがある。
そのため通常のタイマーとは別に「ショットクロック」という24秒を図るタイマーが存在し、ボールがゴールリングに触れた時点で24秒クロックはリセット。
現役NBA選手たちは、あえて24秒バイオレーションを犯してしてまで「24秒待つ」ことでコービーブライアントさんへ「24」を捧げたのです。
現役選手たちは大事な試合中の24秒を捧げるという形で、誰もが尊敬して止まない偉大で素晴らしい選手だったスーパースター・コービーブライアントさんに対する敬意を表しました。
それに気づいたファンも選手たちとともにコービーを讃え、拍手とコービーコールが起こったのでした。
特に今の現役選手たちはコービーブライアントさんにプレイヤーとしても、人としてもみんなが憧れる人物でした。
コービーがいたからNBAを目指した選手たちも多くいます。
そんな選手たちが「特別な24秒」を使ってコービーブライアントさんに敬意を示し、それを理解し同調したファンの行為が泣けますね・・・・。
追記:NBA全試合で24秒にと8秒バイオレーションもコービーに捧げた
前述したラプターズ・スパーズ戦だけでなく、2020年1月26日に行われたNBA全試合で
・24秒バイオレーション
・8秒バイオレーション
をコービーのために捧げたと報道がありました。
というのもコービーブライアントさんはロサンゼルスレイカーズで8番を背番号につけていた時期があり、24番とともに永久欠番となっています。
そしてバスケットボールには24秒ルールの他にも8秒ルールというルールも存在します。
バスケットボールでは「攻撃開始から8秒以内にフロントコート(コートの真ん中より前側)までボールを進めなければいけない」というルールがあります。
8秒ルールには専用のタイマーはありませんが、24秒ルールのためのショットクロックを使って審判が8秒(残り16秒になる前までにボールを前に運ぶ)を測っています。
幸か不幸か、8秒ルールと24秒ルールが存在し、かつ背番号8番も24番もつけておりLAレイカーズの永久欠番としたたコービーブライアントさん。
コービーブライアントさんのあまりにも悲しくて早すぎる死と、現役選手たちの敬意を表した8秒・24秒の反則は、この先も永遠に歴史に刻まれること間違いありません。。