2016年4月13日、NBAの引退試合でユタジャズ相手に個人で60得点、チームに大逆転勝利をもたらして現役を終えたスーパースターコービーブライアント。
悲劇のヘリ墜落事故で41歳の若さで命を落としとしまったコービーブライアントさんは、引退後から現在までは何をしていたのでしょうか?
コービーブライアントの引退後の人生にフォーカスして現在まで(事故死するまで)をまとめました。
コービーブライアントの現在・引退後は何してた?
【コービーの引退後】良き夫・良き父親として家族第一にサポート
コービーブライアントは引退までの20年、すべてをバスケットボールに捧げました。
そのストイックさはNBAイチと誰もが認めるほど。
ただそのストイックさは引退後は家族に向けられることに。
常に家族と一緒に過ごし、記念日は必ずお祝いの言葉をインスタグラムにアップ。
妻・バネッサさんとの仲睦まじい動画・画像も常日頃からアップ。
娘4人に恵まれ、第4女のカプリちゃんは2019年6月に生まれたばかりでした。
中でも13歳の次女・ジアナさん(同じヘリコプターに同乗し一緒に事故死・・・)は父の血を受け継ぎバスケットボールに明け暮れる生活を送っていました。
2020年1月26日のヘリ墜落によって事故死してしまった時も、ロサンゼルス南部オレンジカウンティからLA北部で行われる13歳の娘・ジアナさんのバスケットボールの試合会場に向かうところでした。。
【コービーの引退後】ビジネスマン・投資家として経済活動
コービーブライアントさんが家族との時間以外に力を入れていたのは投資家・ビジネスマンとしての活動。
元々現役時代からナイキと提携して自身のブランド「ブラック・マンバ」に力を入れたり、時計やパニーニなどとタイアップするなどしてサイドビジネスにも積極的でした。
実は現役引退前に見つけたスポーツドリンク「ボディーアーマー」に将来性を感じ、6万ドル(日本円で約600万円)を投資。
それがほんの数年足らずで200万ドル(日本円で約2億円)になりました。
コービーブライアントはビジネスの先見力もあったようです。
ビジネスでも誰よりもストイックなコービーブライアント
それだけでなく、引退後はビジネス界でも成功できるように投資の勉強をスタート。
億万長者で投資家のクリス・サッカさんをメンターとし、彼の投資にかんする宿題に明け暮れる日々を過ごします。
のちにクリス・サッカさんはコービーブライアントについて
「そこから数ヶ月間、深夜に電話が鳴り止まなくなったんだ。もちろんコービーさ。
この記事を読んでる、このツイートを見て彼をフォローしたよ、テッド動画にハマった、Y Combinator(テクノロジー業界のスタートアップ関連)のことが気になってるんだ・・って具合にね」
とコメントしています。
さすが何にもストイックなコービーブライアントさんの姿勢が伺える発言ですよね。
そしてそこからスポーツ・アスレティック事業、テクノロジー、ジョービズなどさまざまなジャンルに投資を始めます。
中でも、競技の垣根を超えたプロアスリートと手を組み、「Art of Sport」というボディケア・サポート企業を2018年に新たに設立しています。
【コービーの引退後】脚本家・スポーツクリエイターとして活躍
コービーブライアントさんが引退直後にまず力を入れたのは(ビジネス活動にもつながりますが)自身のバスケットボールに対する愛情を文章化し物語にすることでした。
というのも、コービーブライアントさんは自分が愛するバスケットボールやスポーツを、違う角度から見た形としてこの世の中に伝えたいという思いがありました。
引退後に「Granity Studios」を起業し、スポーツをテーマにした物語を次々に制作。
主に子供たちへ向けて、アニメや本、ポッドキャストなどさまざまなメディアで世の中に伝えることを目指していました。
コービーブライアントがアカデミー賞受賞・オスカー脚本家に
さらにコービーブライアントさんの作品をアニメーションクリエイターと協力してショートムービーとして映画化することを決定。
その瞬間アニメ脚本家コービーブライアントが誕生したのでした。
コービーブライアント自身が書いたショートムービー「Dear Basketball(親愛なるバスケットボール)」は第90回アカデミー賞(2018年)の「短編アニメーション賞」を受賞し、晴れてオスカー脚本家となりました。
バスケットボール以外の才能も評価され、のちのインタビューでコービーブライアントさんは
「私は今、新たなビジネスを創り出しています。それはアカデミー賞やエミー賞、アニー賞を勝ち取ることができるということをほかのアスリートに見せて、彼らに対して『いやいや、(アスリートとしてできることは)ほかにもあるんだよ』と示していくことです」
という言葉を残しています。
【コービーの引退後】チャリティ・支援活動
コービーブライアントさんは、自分が世の中に与える影響について良くも悪くもとてもよく理解していました。
そして特に次世代の子供達のロールモデルになるように努め、また恵まれない環境化にある人々、病院で生活をせざるをえない人々などに対してできる範囲で触れ合う時間を積極的に取っていました。
【コービーの引退後】引退後もトップ選手たちの指導や戦略分析・環境改善活動
もちろんNBAを引退したからといってバスケットボールから一切離れたわけではありません。
オフ期には現役NBA選手たちのワークアウトやトレーニングを見たり、時にはスポーツチャンネルで戦略分析をすることもありました。
また、プロバスケットボールリーグの男女の待遇差について改善するべきという主張も度々していました。
コービーブライアント人生最期のメッセージ
コービーブライアントさん人生最後のツイートは盟友レブロン・ジェームズに対しての賞賛のメッセージでした。
ヘリ墜落で事故死する前日、自身が身を捧げたロサンゼルス・レイカーズで現在活躍するレブロン・ジェームス選手が自分が持っていた歴代3位の得点記録を抜いたんですね。
最期のメッセージは次世代のために遺したまるで遺言のような言葉となりました。。
<和訳>
「次はナンバー2だ、レブロン!
バスケを進化させ、次への記録を作ってくれ。」