ラグビーのルールって一見難しそうですよね。
実際、ややこしいです。
ですがラグビー観戦を楽しもうと思ったら、最低限のルールさえ知っていれば楽しむことができるんです。
ラグビーワールドカップ2019(W杯)も地上波放送がありますし、ルールはわからないけど試合を観てみたい!という方も多いのではないでしょうか?
今回は一見複雑そうに見えるラグビーのルールについて、コレだけわかれば初心者でも楽しめる!というルール5選をわかりやすくご紹介します。
ラグビーとはどんなスポーツ?
ラグビーの基本
ラグビーは15人対15人で80分(40分の前後半)闘います。
フィールドの大きさは100mx70m(国際大会の場合)です。
ほぼサッカーと同じですね。
ボールは楕円形で長辺約30cm、幅は20cm弱です。
ラグビーの本質はサッカーと似ています。
チームメイトと協力してボールを繋ぎながら、相手ゴール(ゴールポスト)まで運ぶと得点が得られます。
手を使って良く、タックルがあることから危険を防ぐために細かいルールが決められていますが、シンプルに言えばサッカーと似ています。
そもそもラグビーはサッカー(フットボール)から生まれたんですね。
●ラグビーの起源
ラグビーはサッカー(フットボール)から生まれました。
イングランドの有名学校「ラグビー校」でサッカーをやっていた生徒が、ボールを抱えたままゴールに走り出したことがラグビーの発祥につながったと言われています。
ラグビー用語・ノーサイドとは?
日曜連続ドラマ「ノーサイドゲーム」のタイトルにもなっていますね。
元々「ノーサイド」はラグビー用語です。
ノーサイド=No Side
↓
右も左もない=敵も味方もない
↓
試合終了=みんなラグビーを愛する仲間
という意味です。
素敵ですよね^^
ラグビーは「紳士のスポーツ」と呼ばれることもありますが、こういう考え方が根底にあるからではないでしょうか。
筆者がラグビー好きになった一つの理由でもあります。
では早速コレだけわかればラグビーを楽しめる!ルール5選をご紹介します。
コレだけわかれば初心者でもラグビーを楽しめる!①得点
得点の入り方
①トライ・・・5点
相手のゴールラインを超えたエリア(インゴール)にボールを押さえつける(触れる)ことでトライとなります。
よくボールを抱えて駆け込んだり、這いずりながらボールを線の向こう側の地面に押し付ける場面が見られます。
②ゴールキック・・・2点
トライで5点を得た直後に、もう一度得点のチャンスが与えられます。
これをゴールキックと呼び、誰でも蹴ることができます。
通常は一番キックが得意なプレイヤーが蹴りますが、これで有名なプレイヤーが五郎丸選手ですね。
ゴールキックはどこからでも蹴られるというわけではなく、トライをした地点の延長線上と決まっています。
その延長線上であればプレイヤーが蹴りやすい位置を決めることができます。
③ペナルティキック・・3点
ペナルティキックは重い反則をした際に、相手チームは反則地点からキックで試合再開することができます。
その反則地点から直接ゴールを決めた時には3点が追加されます。
④ドロップゴール・・・3点
ドロップゴールが決まることはあまり多くありません。
なぜならプレイ続行中にドロップした(地面に落ちた)ボールを蹴ってゴールを狙うことはとても難しいからです。
それこそサッカーと似ている状況ではありますが、ボールが楕円形であることからも難易度があがります。
その難しいキックを決めても3点しか入りませんから、限られた状況でたまに起こるゴールと言えます。
コレだけわかれば初心者でもラグビーを楽しめる!②タックル&スクラム
ラグビーの特徴は何と言ってもタックルとスクラムですよ。
とはいえ、一歩間違えれば大怪我に繋がるため厳しくルールで決められています。
タックル
タックルはボールを持っている選手にだけできる
タックルはボールを持っているプレイヤーに向かってしかできません。
タックルを違う選手にしてしまうとノーボールタックルという反則になります。
また、タックルする位置が肩より上になると危険行為となりハイタックルという反則になります。
タックルをされた選手はプレイ続行できない
ボールを持っていてタックルで倒された選手はそこからプレイ続行をしてはいけません。
よって倒された瞬間に素早くボールを手放さなければいけません。
もしボールを手放さなかった場合はノット・リリース・ザ・ボールという反則になります。
スクラム
スクラムのルールはラグビー独特のルールですよね。
スクラムは軽い反則があった場合にプレイを再開する一つの方法として取り入れられます。
両チームのフォワード8人ずつが互いに組み合い押し合います。
その下に両チームの中央からボールを投げ込み、足で後ろにかき出すことで最後方にいる選手がボールを取り出し攻撃を始めます。
スクラムの組み方や圧力によってボールを奪うこともできます。
コレだけわかれば初心者でもラグビーを楽しめる!③反則
ここでは初心者が知っておくべき最低限の反則についてご紹介します。
大前提にあるのは、ラグビーは「前へボールを投げてはいけない」スポーツであるということです。
ですから前へ走りながら、敵を交わして、後ろにいる味方にパスをしてボールをつなぎます。
ノックオン
ノックオンはシンプルです。
持っていたボールを前に落としてしまうことで、軽い反則とみなされます。
スローフォワード
スローフォワードは自分よりも前にいる仲間にパスをしてしまう反則です。
シンビン
シンビンはイエローカードと考えればわかりやすいでしょう。
反則を何度も繰り返したり一発退場ほどではないけれど悪質な反則をした場合には、10分間の退場が課されます。
これをシンビンと呼びます。
その10分間、チームメイトは相手よりも1人欠けた不利な状態で試合をしなければなりません。
レッドカード
サッカーと同じ一発退場です。
レッドカードを受けた選手は残りの試合に参加できません。
そしてそのチーム代わりに選手を入れることはできず、最後まで人数が少ない状態で試合を行います。
コレだけわかれば初心者でもラグビーを楽しめる!④ポジション
ラグビーは1チーム15人でプレイします。
細かく分ければ10種類近くあるラグビーのポジションですが、大きく2つだけ覚えれば十分楽しむことができます。
①フォワード(FW)
サッカーでいうとフォワード=攻撃で得点を取るポジションというイメージですよね。
ですが実はラグビーの場合は「サッカーと逆」と覚えると解りやすいかと思います。
ポジションとしては前陣に構えていますが、ラグビーにおいてはフォワードがディフェンス的要素を担っています。
なぜなら向かってくる相手に立ち向かい、体を張ってタックルやスクラムなどでボールを奪う役割を果たすからです。
そのことからフォワードは大きくずっしりとした体格を持っていることが特徴的です。
②バックス(BK)
ラグビーでは後陣のバックスが攻撃(サッカーでいうフォワード的な)の役割を果たし、果敢に得点を狙います。
バックスのプレイヤーは俊敏性やスピード、持久力など高い運動能力を持ち合わせ、相手をかわしながらトライ(得点)を狙います。
体格もフォワードとは違い体格はガッチリしていながら、いかにも足が速そうなスラッとした体格をしているプレイヤーが多いのが特徴的です。
見ただけであの選手はフォワード、あの選手はバックスと言えるほどに見た目の特徴もかなり違うので、初心者にも解りやすく面白いです。
コレだけわかれば初心者でもラグビーを楽しめる!⑤レフェリー・ビデオ判定
レフェリー
トップレベルのラグビーの試合には基本はレフェリーが計4人います。
主審(レフェリー) ・・ 1人
タッチジャッジ ・・ 2人
副審(アシスタントレフェリー) ・・ 1人
コート内で試合全体のマネジメントや最終判断を下すのが主審(レフェリー)です。
タッチジャッジはフィールドの両サイドで線審をしたりキックゴールなどの判定を担います。
副審(アシスタントレフェリー)は選手交代や入れ替え選手の管理を行います。
TMOの導入
試合会場にテレビカメラが入る試合ではTMOが導入されます。
TMOとはテレビジョン・マッチ・オフィシャルの略で4名のレフェリーとは別のビデオ判定係のことをさします
主審からは見えにくかったプレイや反則などをビデオで確認し判定することで、ジャッジミスを防ぐことができます。
まとめ
今回の記事では、ちょっとわかりにくいラグビーのルールを「コレだけわかれば初心者もW杯を楽しめる!」というルール5選に絞って、わかりやすくご紹介しました。
日本で行われるラグビーワールドカップ2019は9月20日に開幕します。
日本ではラグビー経験者もラグビーファンも多いですし、世界各国から強豪が集まることはなかなかありませんので、ぜひ足を運んでみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました^^