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オーストラリア山火事原因は放火?わかりやすく考えられる理由3つを解説!

段々と話題になってきているオーストラリアの山火事(森林火災)。

2020年1月8日時点で既に人間25名含む4億匹以上の動物が焼死していることが発表されています。。。

日本人口(約1.3億人)を軽く超えてしまっている被害状況に衝撃を覚えますよね。

さらに驚くのは、この森林火災の原因が放火である可能性が非常に高いと公表されたこと。

この記事ではオーストラリアの山火事の原因は放火なのか?

考えられる可能性3つについて解説いたします。



オーストラリアの山火事の原因を考える時に知っておかなければいけない大前提

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まず前提で理解すべきことがオーストラリアの気候にあります。

日本の秋冬にあたる9月頃〜年明けにかけて、南半球に位置するオーストラリアは春〜夏の季節となります。

ただ日本と最も違うのは、オーストラリアの夏は乾燥しているという点。

日本の夏は湿度が高くジメジメした蒸し暑さがあり、冬は非常に乾燥しているため肌がカサカサになったり風邪をひきやすかったりしますよね。

逆にオーストラリアは夏は暑いながらも乾燥しているためカラッとしていて過ごしやすい気候ではあります。

ですが日本の冬の乾燥がオーストラリアの暑い夏に起こることを考えたら、山火事の危険度がかなり高いことは想像しやすのではないでしょうか?

一度始まった山火事がなかなか収まらないのは「乾燥」のせいなのです。

とはいえ、乾燥は「山火事が起こりやすい状況・起こったら収まりにくい状況」であるだけで、直接的な原因ではありません。

では今回問題となっているオーストラリアの山火事の原因は何なのでしょうか?

次項で山火事の原因と考えられる3つの理由についてわかりやすく解説いたします。



オーストラリア山火事の原因は放火?考えられる3つの理由

オーストラリア山火事の原因①:故意的放火の可能性が高い

オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ警察(NSW)によると、2019年11月以降に183名の容疑者が放火の疑いで逮捕されたと公表されています。

<和訳>
警察は現在、今回発生した壊滅的な山火事の多くが、放火魔によって引き起こされたという前提で捜査を行なっている。突撃部隊は、火災が意図的に放火されたものであるかどうか調査を行い、火災の責任を負う者たちに司法の裁きを受けさせる方向で動いている。(7ニュース・シドニー)

なお、2019年9月21日に報道されたオーストラリアのABC.netニュースでオーストラリアの森林火災および放火に関する国立研究センターのポール・リード博士によるコメントが紹介されています。

<和訳>
「森林火災の約85%は人為的な活動が原因で起こっており、そこには意図的に火災を起こすものと誤って火災を発生させてしまう場合の両方が含まれます。この85%のうち

13%は確実に放火
37%は放火だと疑われる状況

という結果が出ています。」

要は、

・山火事が起こる原因の半分は放火か放火が疑われるという研究結果
・実際に2019年11月以降からこれまでに183名の放火の容疑者が逮捕されている事実

から、自然発火ではない可能性が高いと考えられているということです。

オーストラリア山火事の原因②:人為的ミス?

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前述の山火事の約85%の原因のうち50%が放火か放火が疑われることが原因ということがわかりました。

では残りの35%は「人為的な活動であるものの誤って火災を発生させてしまう場合」であることになります。

代表的なのはタバコの吸い殻や、夏の時期にありがちなのはキャンプファイヤー。

夏の時期はキャンプなどの野外活動が楽しい時期ではありますが、乾燥がひどい地域ではちょっとした火花からでも山火事につながってしまう可能性があり非常に危険です。

例えばカナダのBC州では夏はキャンピングカーでキャンプの旅に出かける家族もたくさんいますが、毎年5月頃から「Fire bans(ファイヤー・バンズ)=火の禁止」といって火気は厳しく禁止されています。

オーストラリアでも近年山火事の危険性が高まっていたことから「Fire bans」を施すエリアもありました。

とはいえまだまだ認知が進んでいなかったり、いたずら心でルールを破ってしまう人がいるのが実態なのではないでしょうか。

オーストラリア山火事の原因③:夏季乾燥による自然発火?

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山火事の原因で自然発生として考えられるのは自然発火というよりは落雷もしくは火山噴火が原因であることが多いようです。

というのも付近に火種がない場合に自然発火する温度は260度以上と一般的には言われており(消防研究センターより)いくら気候変動による気温上昇がおこっているからといってそこまでの高温になることは考えにくいと言えます。

(稀に葉同士が擦れることで山火事が発生する可能性もゼロではないようですが・・)

落雷などによる自然発生した山火事は規模が拡大しない限りは消火をせずに見守るに止めることもあるそうです。
というのも山火事自体は太古の昔から繰り返されてきた自然現象であり、それによって古い樹木が焼失し土壌となり、新しい樹木へと生まれ変わるため重要な自然サイクルの一つであるとのこと。

人工山火事とは

北米やオーストラリアでは自然のサイクルを滞らせないためや大規模な山火事被害にならないように定期的に小規模なコントロールされた山火事を発生させることがあります。
これを「”Prescribed fire”=規定された(コントロールされた)人工山火事」と呼びます。



まとめ:2019年のオーストラリアの年間気温は過去最高を更新

オーストラリアの気象局によると2019年のオーストラリアは過去最も暑かった年と発表されました。

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この図は1910年〜2019年の過去110年のオーストラリアの年間気温を表した図です。

2019年が一番気温が高かったことがわかりますね。

今回のオーストラリア山火事(森林火災)の「発生原因」は人為的な放火の可能性が高いと今の所みられています。

ですが、気候変動による気温上昇がさらなる乾燥を引き起こし、山火事をここまで助長してしまっている可能性もあります。

逆に、山火事が原因で気温上昇を助長してしまっている可能性もあるのではないでしょうか?

この結論を出すのは非常に難しいところですよね。。

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