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【ネタバレ感想】リチャードジュエルはハラハラ&イライラ?観て良かった(率直レビュー)

2020年1月17日(金)より全国ロードショーが始まる話題の映画「リチャード・ジュエル」を一足先に観てきました。

「リチャード・ジュエル」は1996年アトランタオリンピックのイベント会場であった爆破事件で、多くの人命を救ったにも関わらず実行犯の容疑をかけられてしまった実在の警備員の名前。

彼の実話を基にクリント・イーストウッド監督のもと映画化されています。

映画のテーマは最近問題になっている

「メディアリンチ」
「権力の暴走」

と言えるでしょう。

ジャンル問わず毎日何かしらの映画を見ている筆者としても

映画「リチャード・ジュエル」は一言で感想を言えば「期待以上」で観て良かったと思える作品でした。

この記事では

・これから「リチャード・ジュエル」を観る予定で楽しみにしている方
・どんな作品が気になっている方
・観るかどうかを悩んでいる方

のために、映画「リチャード・ジュエル」を実際に見た筆者の率直な感想をご紹介いたします。



【率直な感想】映画「リチャード・ジュエル」観て後悔はしないでしょう!

主人公リチャード(ポール・W・ハウザー)がハマり役すぎ!

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まず率直な感想ですが

「観て良かった」
「観て後悔はしない作品」

だと思います。

特筆すべきはリチャード・ジュエル扮するポール・ウォルター・ハウザーの演技が絶妙で「上手い」を通り越したなんとも自然体。

というのも、クリント・イーストウッド監督は「リチャード・ジュエル役にはポール以外考えていなかった」とコメントする程のハマり役だったのです。

本作の映画化に向けて、イーストウッド監督は「リチャード役にはポール・ウォルター・ハウザー以外考えていなかった」という。実話を基にしたマーゴット・ロビー主演の傑作『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を観ていたイーストウッドは、迷うことなくキーパーソンを演じていたハウザーに出演オファーを送った。

「映画の撮影でタイに滞在していたとき、クリント・イーストウッド監督が次の映画の主役のひとりに僕を考えているという電話をもらった。信じられなかった」とハウザーは言う。「キャスティングのジェフ・ミクラットと製作のティム・ムーアから『ほかの仕事は保留しておいてほしい。どうしても君に出演してほしい』と依頼された」と、そのオファーに驚いたそう。(引用:シネマ・カフェ)

「リチャードジュエル」の面白さは祖国への愛国精神と国家批判の両立?!(ネタバレ)

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リチャード・ジュエルは小さな頃からFBIや警察という存在に憧れと敬意を抱いて育った青年。

ところが映画ではその憧れていたはずのFBIが、皮肉にも卑劣な冤罪を演出しようとするモラルのかけらもない存在として描かれています。

実話に基づいているものの「反米映画」だと受け取るアメリカ人もいるでしょう。

ただそんな状況でリチャードの正義と忠誠心、誠実さがそのネガティブな要素を中和していると言えます。

このアメリカへのの愛国精神と国家批判のはざまでストーリーが展開されていくところに面白さが感じられました。

リアルなストーリーを通して「冤罪」が起こる恐ろしさを疑似体験

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引用:Twitter

ストーリーについては「冤罪ってこうやって起こるんだ・・」と、リアルなストーリーで実感させてくれるとともに、恐ろしさを覚えました。

無垢な一般人が軽率なメディアの圧力と国家権力とも言えるFBIを相手にしたら、いとも簡単に貶められてしまうわけです。

しかも昨日までヒーローと賞賛されていたにも関わらず、メディアによって一夜で悪人に一転。

FBIが意図的に冤罪にしようと企めば、証拠なんて何の意味もなしません。。

これが本当に起こっただなんて・・・恐ろしさの何者でもありませんし、他人事ではありませんよね。

ハラハラとイライラのシーソーのお陰で2時間があっという間?!

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主人公リチャードは誠実でまっすぐな人柄なため、観ていると感情移入して応援したくなります。

一方、バカではないけれど決して賢いともいえない、なんとも不器用な人物像。

自分を犯人に仕立て上げようとするFBI捜査官に対してまで見せる度が過ぎる優しさにイライラすることも多々。

そしてこれほんとにあった話なの?と疑いたくなるような

「マジでアリエナイ!怒」

と言いたくなるFBI捜査官の殿様具合と傲慢さがまたイライラを増長。

一方、何とか容疑が晴れますように・・と祈りたくなるハラハラ感も同時に押し寄せ・・・。

と思えば、自分の手柄のために身体を売り、その結果無実のヒーローの人生を壊したタブロイド紙の女性記者にも、罵りたくなるような気持ちにさせられますw

そんなハラハラとイライラがまるでシーソーのように押し寄せてくるので、2時間を超える作品ですが、あっという間に感じられました。

リチャードに不可欠だった母・ボビと唯一の頼りブライアント弁護士の存在

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忘れていけないのは、オスカー女優でもあるキャシー・ベイツ演じるリチャードの母・ボビと、ひょんなことで知り合いとなったサム・ロックウェル演じるワトソン・ブライアント弁護士

2人のキャラクターとリアルな人間性がこの映画のミソといっても過言ではありません。

特に弁護士のワトソンはリチャードとは暫く疎遠だった間柄だったにも関わらず、無実のヒーローを救うという出来事に遭遇するわけですよね。

本当に人生どこで何が起こるかわからないものです。

「リチャード・ジュエル」結末と涙

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引用:Twitter

事件のきっかけとなったアトランタオリンピックのイベント会場爆破発生から88日後、ようやくFBIから操作終了の通知が届きます。

もし自分が彼の立場だったら・・・・と思わずにはいられない終結でした。

リチャードの涙は多くを静かに語ります。

その6年後爆弾犯が捕まり、実はその時にリチャードは本物の警察官になっているんですね。

「うわ〜そっか、やっぱりそうなんだ!」と微笑ましいような、何だか母親のような気持ちになりました。

そして44歳という若さで息を引き取ったという説明書きが加えられると、寂しさを覚えましたが、

「観て良かった!と心から思いました。



映画「リチャード・ジュエル」感想・レビューまとめ

映画「リチャード・ジュエル」を実際に見た筆者の個人的な感想をご紹介しました。

少しでも興味があるなら、ぜひ観に行っていただいて間違いないと思います。

実話である時点で、こういったことがあったということを歴史として知っておくだけで価値があるのではと思います^^

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