松本人志さん東野幸治さんの仲介により、吉本の芸人をめぐる騒動がなんとなく事態が解決の方向に向かっているように見えました。
しかし結局気になることは、吉本興業と詐欺集団との関係ではないでしょうか?
宮迫博之さんの謝罪会見での発言によると
『闇営業の相手は吉本の別イベントの正式なスポンサーで、社員も同席してた』
とのことでしたが、どういった意味だったのでしょうか。
この記事では気になる闇営業の相手「株式会社CARESERA(カリセラ)」は吉本スポンサーなのか?と逮捕された詐欺集団代表・小林宏行について調べました。
闇営業先の企業名はCARISERA(カリセラ)!
度重なる報道により、吉本芸人が参加していた闇営業先の企業名が判明しています。
その名も「株式会社CARISERA(カリセラ)」で表向きはエステ・美容関係の会社とうたっていました。
このCARISERA(カリセラ)が実は詐欺集団のダミー会社だったということがわかっています。
社債購入名目で現金をだまし取ったなどとして特殊詐欺グループとしては過去最大の40人が摘発された事件で、警視庁や宮城県警などの合同捜査本部は、詐欺容疑で、グループのトップで住所不詳の会社役員、小林宏行容疑者(28)と、同じくトップで住所・職業不詳、高松聡容疑者(28)を逮捕した。一連の事件での逮捕者は計48人となった。警視庁捜査2課によると、小林容疑者は容疑を否認し、高松容疑者は黙秘している。
小林容疑者らは10人程度からなる詐欺の電話をかける「架け子」グループを5つ以上統括。平成25年末ごろからの1年半で200人以上から40億円超をだまし取り、経営するエステサロン関連会社などに詐取金を流用していたとみられる。
逮捕容疑は26年11~12月、奈良県の70代女性に「社債を買えば高く買い取る」などと嘘の電話をして計500万円をだまし取ったとしている。(引用:産経新聞)
CARISERA(カリセラ)=詐欺集団は吉本興業公認のイベントスポンサーではなかった
CARISERA(カリセラ)は闇営業のパイプとなったカラテカ入江慎也さんへの振込や、入江慎也さんが主催するイベントのスポンサーではありました。
ですが、吉本興業へのスポンサーではありません。
確かに入江慎也さん主催のイベントにCARISERAの名前がスポンサー欄に記載されていることがわかります。
通常吉本興業は依頼のあった企業のバックグラウンドをしらべ反社会勢力との関係を排除するようにチェックしているようですが、先の先までチェックすることは現実的には難しいのではないでしょうか。
ただ知らなかったとはいえ、結果として間接的に関わってしまった吉本興業は社員800人・芸人6000人以上を抱える大企業としての社会的ダメージは大きいですよね。
恐らく、吉本興業の岡本昭彦社長が宮迫博之さん田村亮さんに記者会見を許可しなかった理由はこのことが原因なのではないでしょうか。
大々的にバレてしまうことを避けるためにコントロールしたかった可能性はあります。
CARISERAの代表・小林宏行が詐欺グループ代表だった(顔画像)
2016年にこのCARISERAの代表・小林宏行(当時28歳)を始め詐欺集団40名以上が逮捕されました。
社債購入名目で現金をだまし取ったなどとして特殊詐欺グループとしては過去最大の40人が摘発された事件で、警視庁や宮城県警などの合同捜査本部は、詐欺容疑で、グループのトップで住所不詳の会社役員、小林宏行容疑者(28)と、同じくトップで住所・職業不詳、高松聡容疑者(28)を逮捕した。一連の事件での逮捕者は計48人となった。警視庁捜査2課によると、小林容疑者は容疑を否認し、高松容疑者は黙秘している。(引用:産経ニュース)
問題となった宮迫博之さんらの闇営業宴会は2014年のことですから、その2年後に逮捕されたということになります。
宮迫博之さん田村亮さんら芸人は当時CARISERAが反社会勢力だと知らなかったというのは本当なのでしょう。
逮捕された代表・小林宏之らは現在も服役しています。
宮迫・田村謝罪会見の簡単な概要を時系列まとめ
以下に宮迫・田村謝罪会見で説明があったことの経緯をわかりやすいように時系列にまとめました。
宮迫博之・田村亮の謝罪(暴露)会見での内容(時系列)
●前提
・CARISERAの宴会に参加したのは2014年
・反社会勢力との繋がりは知らなかった
・吉本を通したスポンサーからの仕事依頼だと聞いていた
●2019年6月5日
・カラテカ入江慎也と会社が話した2日後に入江が解雇
↑
この時点で吉本側も詐欺会社と間接的に関わりがあったことに気づいたと思われます。
●2019年6月8日
ギャラをもらったことを報告し記者会見を希望するが吉本興側に断られる
↑
闇営業に関係なく、詐欺集団のダミー会社からスポンサー料をすでにもらってしまっていた過去がわかっていた
[aside type=”boader”]追記
各社へ報告した後に嘘が発覚し、これ以上嘘があってはいけないと会社として慎重にならざるを得なかったことがわかりました[/aside]
●2019年6月24日
無期限謹慎処分が下る
田村亮が再び会見を希望するも断られる
その場で、会見をするなら全員クビにすると脅される
●7月12日
タレントが受け取ったギャラを一般に公表
吉本興業・宮迫・田村が受け取った金額分寄付をする
↑
吉本興業も(300万円)寄付した理由は(詐欺集団だと気付かず)スポンサー料を受け取っていた間接的に関わりをもってしまったからだと思われます
●7月18日
吉本の弁護士を通して引退会見か契約解除かを宮迫・田村に迫る
会見をするなら用意されたQ&Aを練習するようにと指示
↑
会社主導でタレントを引退させることで事態を収拾しようとした
追記
岡本昭彦社長によると記者会見の準備としてQ&Aを練習するのは普通のこととのことでした
●7月19日
契約解除・会社主導の会見ではないフリーの形で会見を行う決意をし発表
●7月20日
宮迫博之・田村亮の合同謝罪会見を開催
追記
●7月21日
松本人志・東野幸治がワイドナショーで想いを語り反響を呼ぶ
●7月22日
5時間に及ぶ吉本興業・岡本昭彦社長と藤原寛副社長の記者会見が開催される
▼宮迫博之・田村亮による謝罪会見の動画はこちら
CARISERAとの打ち合わせに吉本興業の社員も参加していた!?
謝罪会見の中で宮迫博之さんが「吉本興業の社員も(打ち合わせなど)に参加していたので」と発言していました。
芸人はもちろん、誰もまさか吉本興業公認のイベントスポンサーが詐欺集団のダミー会社だなんて思わないですよね。
追記
CARISERAは吉本興業への直接のスポンサーであったことはありませんでした。
知らなかったわけですから致し方がないことだとは思いますが、会社側はやはり大企業という立場上社会的ダメージを気にしたのでしょう。
吉本興業の会社体質がわかる記事はこちら
まとめ
2016年に逮捕された詐欺グループのダミー会社だったCARISERA(カリセラ)は直接の吉本スポンサーではなく、吉本興業公認のカラテカ入江主催イベントのスポンサーでした。
打ち合わせには吉本興業の社員も同席していたことがわかっています。
当時は吉本関係者はCARISERA(カリセラ)の本当の姿を誰も知らなかったということですね。
多くの人が言っていることではありますが、
闇営業先が反社会勢力だったことが報道されてしまった2019年6月7日の段階ですぐに会社・芸人共に素直に謝罪会見をしていればここまで大ごとにはならなかったのだと本当に思います。
受け取ったお金も寄付という形ですでに手放しているわけですし、社会的制裁もすでに十分受けていると思います。
これ以上悲しい思いをする人が出ないことを祈るばかりです。