混沌と化している吉本興業をめぐる問題ですが、ことの発端とあとから浮上した問題とが絡み合って複雑化してきました。
ネット上では「問題がすりかわってる!」という声も多数上がってきていますよね。
この記事では、そもそもの闇営業問題の発端から、問題の各要点をわかりやすく整理しまとめました。
問題1:発端は闇営業でギャラをもらったのにウソをついたこと(芸人)
そもそもの発端となり一番NGだったのは
宮迫博之さんが「お金をもらったにも関わらず嘘をついた(つかせた)こと」
です。
吉本興業は闇営業自体は明確にNGとは言っていませんし、ギャラをもらったこと自体は反社会勢力だと知らなかったのであれば仕方ないと言えます。
私たち一般人だって、普段行っているお店が反社会勢力じゃないのかどうかなんてわかりませんよね。
「高校の同級生からイベントの司会を頼まれたので、次の日曜の昼から空けといてください」ということはある。そこで3万円をもらったときに、会社に5000円寄越せとか、半分寄越せとは言ったことはないと思う。
ただ、100万円の仕事を個人で頼まれたときに、会社を通したほうがいいね、ということはありえます。
会社は8年ほど前から、全ての取引先について反社チェックをかけ、契約書も交わしている。会社に一言伝えてくれれば、反社かどうかのチェックもできます。(引用:ビジネスインサイダー・大﨑洋会長インタビュー)
やはり問題だったのは明確に、宮迫博之さんが「嘘をついた(後輩につかせた)こと」です。
会社側もその言葉を信じてお世話になっている各社へ報告をしていたにも関わらず、「実はもらっていました」と一転したことで信用を失いました。
そして会社は責任を持って事実が明確になるまで徹底調査に踏み切らざるを得なくなりました。
しかも宮迫博之さんがもらったのは100万円という大きな金額だったことで、余計に大批判を受けてしまいましたよね。
吉本興業の岡本昭彦社長も「リーダーとして止める立場にあるにもかかわらず、口裏合わせを主導したという責任がある」と指摘していましたがその通りだと思います。
もし始めの時点で
・ウソをつかずに謝罪会見
・追加税申告
・もらった分を寄付
・謹慎または社会奉仕など
の対応をすぐにしていれば、大きな問題にはならなかったはずです。
あとの祭りですが・・・・
問題2:謝罪会見をさせない理由を十分に説明しなかったから(会社側)
次の問題は、
会社側が早い段階で芸人たちに謝罪会見をさせず、その理由を一切説明しなかったから
です。
これによって芸人たちの不信感をあおり、お互いに信頼関係は崩落。
最後は弁護士同士でのやりとりしかできなくなってしまいました。
会社側の意向としては
貰ってないという言葉を信じ各社へ報告後にウソだったことが発覚
↓
何がウソか本当か確認するのに時間がかかった&対象芸人が増えた
↓
事実確認をすべて明確にする会社としての責任を果たそうとした
↓
すべてが明らかになってから会見を考えていた
という意図があったにも関わらずその説明をしなかったことで「会社が会見をさせてくれない」と芸人側が一方的に捉えてしまったということですね。
「ごめんなさい」を言う場が欲しかった芸人たちへの対応をミスしてしまったということになります。
「僕は嘘をついて、ツイッターでもラジオでも嘘をついてしまって、淳にも嘘をついてしまって…。僕のことを擁護してくれる人もたくさんいて。自分の嘘を擁護してくれる人に対して、やっぱり辛くて…」と涙ながらに語り、「子供が本当に謝ろうとしていることを止めるのは親ではないと思います。それを言われて僕は不信感しかなくなってしまいました」と言葉を絞り出した。(引用:Yahooニュースより田村亮の発言)
このコミュニケーション不足に関しては度々岡本昭彦社長が記者会見で謝罪をしていましたね。
信頼関係崩落から、最後は吉本側が自ら会見で引退を発表するか?そのまま契約解除か?の選択を迫るという結果に。
そして宮迫博之さん田村亮さんは契約解除を選択。
フリーの形で行なった謝罪会見が暴露会見になり、パワハラ的な吉本興業の対応のまずさが暴露されてしまいます。
そこでわかったNG事項をまとめます。
・取引企業のその先のスポンサー(CARISERA)までは反社チェックはできていなかった
・ウソをついたことを謝罪をしたい芸人に会見を許可せず意図を説明しなかった
・岡本昭彦社長が会見をするなら全員クビにすると恫喝(パワハラ)
・会社と芸人の間でコミュニケーションが不足していた
この謝罪(暴露)会見によって、吉本興業のあまりにも横暴な対応の悪さが露呈してしまい、世論が大きく翻ります。
先輩芸人たちがこぞって想いをぶちまける事態に
ワイドナショー
宮迫博之さん田村亮さんの謝罪(暴露)会見を受け、大先輩であり吉本興業の幹部と深い付き合いの松本人志さん東野幸治さんが会社側と面会。
岡本昭彦社長の記者会見を取り付け、自分たちの思いを大衆に向け発信します。
https://twitter.com/Blackred_TV/status/1152756604879568896
ここで今回の問題は収束に向かうかと思われましたが・・・・
スッキリ
スッキリの司会の加藤浩次さん・ハリセンボンの春菜さんが会社側の対応に憤慨。
涙ながらに想いを語るとともに、加藤浩次さんが吉本興業の幹部が刷新されないなら「吉本を辞める」と宣言します。
追記
2019年7月24日のスッキリで「退所は保留」と発表。話は平行線をたどっているとのことです。
清水圭がブログで岡本昭彦社長に恫喝された過去を暴露
吉本興業所属の清水圭さんが、ブログで15年前の出来事を暴露。
岡本昭彦に「気に入らないなら出て行ってもらっていい」と恫喝されたそうです。
この暴露をしたことによって「便乗して15年も前のこと掘り下げて今更ダサい」「便乗して吉本批判する芸人大嫌い」と大批判を浴びることに。
問題3:吉本興業の記者会見で大炎上
残念ながら吉本興業の記者会見は過去に例を見ない、見る目も覆いたくなるような散々な内容で5時間半もかかりました。。
内容に異論を唱える芸人や岡本昭彦会長のしどろもどろさに視聴者からは批判の嵐でした。
岡本社長ってまだ53歳でそんなボケてるわけでもないのに、こんなに受け答えがはっきりせずしどろもどろってことは、相当言ってはいけない事を隠しながら話してるように思える。
— FONTA (@fonta_120) July 22, 2019
吉本興業の岡本社長、しどろもどろの話しで、何言うてるか、わけわからん。
— いえーいヾ(≧∀≦*)ノ〃 (@chaparam727) July 22, 2019
岡本社長の会見での話し方が、あまりにしどろもどろで、支離滅裂さが酷すぎるせいで、
→それに比べると隣の藤原さんですら話が上手く感じる
→亮さんトークの達人
→宮迫さん話術の神
結果的にやっぱ芸人さんのトーク力はスゴイとなったので、芸人ファーストですね。— ヒムストレイキャッツ (@himstraycats) July 22, 2019
ここで発覚した問題は
・吉本興業の会社側と所属タレント・芸人とのコミュニケーションが明らかに不足している
・発言する側と受け取る側ですれ違いが生じていた
ということでしょう。
以下には記者会見の内容をまとめます。
(内容を知っている方は飛ばしてください。)
・反社会勢力への協働確認書を交付する
・吉本はタレントファーストである
・吉本のタレントは家族であるが本人たちに伝わっていなかった
・宮迫博之、田村亮の契約解除は撤回
・岡本昭彦社長、大﨑洋会長の減俸1年
・引退はさせないと話した
・会見はするが時期は会社主導で決めるという話をした
・録音してんちゃうの?は冗談だった
・静観をいう言葉を使ったかは覚えていない
・お金を受け取っていないと聞いていたのに話が変わり現場は動転、パニックになった
・各社へ金銭の授受はなかった説明していたので、これからどうしようと思いになった
・話が二転三転する中で下手に各社への報告はできないと思った
・そういう意味で会見時期は会社で判断するという話をした
・ミーティングの中で本当に大事な反社からお金をとられた被害者への反省が感じられなかった
・金額をはっきりさせない中でのやり取りの状況が情けなく感じた
・父親が子に言うような感覚でそんなんやったら全員クビやと発言した
・もらってないからもらったと変わり、人数も増えた中で中途半端に会見はできないと考えていた
・芸人たちの気持ちに寄り添えなかったことに申し訳ないと思う
・反社企業は吉本興業のスポンサーではない
・吉本が派遣したイベント会社へのスポンサーが反社企業だった
・派遣先は反社チェックはしたものの、その先の先スポンサー企業まではしていなかった
・反社チェックが不十分だった
・芸人が何も言えないという雰囲気はあり、反省点
・進退については減俸以外はこれから話し合う
・まずは調査が終わっていないのでやりきる
・自分自身を変えていこうと思っている
・若い子に恫喝的なことを言ってしまうことはある
・カラテカ入江については処分を変えるつもりはない
・パワハラのつもりはなかったがそう捉えられたなら反省している
・意思の疎通ができていなかったことが反省点
・全てのタレントの声を受け止め反映させたいと思う
・話し合いのテーブルについてもらえるなら全力で向き合いたい
・辛い思いをさせて申し訳ないと思う
・調査は早いとは言えないが精一杯全力でやってきた結果
・契約の仕方やギャラについてはこれから各タレントとヒアリングしていく
・ギャラは平均で5ー5〜6−4のはず
・元々単価が低いものもあるが低単価でも機会を増やすことを優先したい
・環境を変えることに全力を尽くすことで責任を果たせたら
・会社のことで言ったらダメなことは一切ない
・笑いを愛し、笑いの表現者を愛すというところにおいては、人一倍思っている
・謹慎中の芸人の経済的サポートを検討している
・問題は芸人とコミュニケーションが足りていないことと認識している
・タレントと向き合える現場の人員を増やしていく
その後:加藤浩次が経営陣が辞めないなら辞めると発言
こちらは問題というよりは見逃せない要点として取り上げます。
スッキリの司会を務める極楽とんぼの加藤浩次さんが2019年7月22日の吉本興業の記者会見を受けて、改めて経営陣の刷新を求めました。
理由は記者会見を見ても会社が変わるとは思えなかったということです。
吉本会見話題について最後の加藤さんの言葉#スッキリ #加藤浩次 #岡本社長 #吉本 #今日吉本と話し合い #社長は来ない pic.twitter.com/XujVa3et9q
— LILE (@nuj20110311) July 23, 2019
さらに吉本興業の記者会見の中にウソがあったという疑惑が浮上しており、さらに不信感を募らせてしまいました。
え!!!ますますヤバくなりますね、これ。#吉本 #吉本会見 #吉本興行 #岡本 #加藤浩次 #スッキリ pic.twitter.com/8UIVJoPU6H
— しるたん@環☘ (@Mitsuha_tamaki1) July 23, 2019
加藤浩次さんは2019年7月23日に吉本興業の大﨑洋会長とミーティングをすることが決まっているようです。
そこから吉本興業の今後と加藤浩次さんの進退が決まるのではないでしょうか。
自分の首をかけて、後輩のためにもお笑い界のためにも会社体制を整えて欲しいと願う加藤浩次さんの姿勢に賞賛の声が集まっています。
今度は芸人さんが声を上げ始めたことに文句を言う人が増えてるけど、今言わなかったらいつ言うの?加藤さんや春菜が仲間のことを思って会社が変わるように命懸けで声を上げてるのに、他の芸人さんが黙ってたら逆に悲しすぎる。「今までの鬱憤をぶちまけてるだけ」って当然でしょ。#吉本興業 #加藤浩次
— ふるり (@dLIOevFG1zkL7bt) July 23, 2019
加藤浩次を自分勝手だとか、宮迫達の肩持ってとか言ってる頭悪い人いるけど、違うじゃん。
働いてる人に対して恫喝するような人がトップにいる会社にはもう居られないって事
自分に置き換えて考えてたくさん悩んで、上が変わらないならじゃあもう限界だから自分が辞めるしかないな…って普通の事よ
— ペロペロチーノ (@__4_seasons) July 23, 2019
ここまでハッキリ自分の意見言える人
ってほんと凄いと思う。#スッキリ #加藤浩次 pic.twitter.com/bSRKzHqzRy— 悠馬 (@kanayan_yuuma) July 23, 2019
結果が気になりますね・・・
追記
2019年7月24日のスッキリで「退所は保留」と発表。話は平行線をたどっているとのことです。
ネット上の反応
なんか極楽加藤が祭り上げられて岡本社長が糾弾されてるけど、元々は会社に対して嘘ついた宮迫が悪いのであって、それを一生懸命フォローしようとした会社に対してあの会見という仕打ちをされてなお、なんとか自社のタレントを庇おうとしどろもどろに社長が語ってるようにしか見えない#吉本興業
— mazcco (@mazmazcco) July 22, 2019
宮迫の闇営業問題じゃけど、論点がすり替わってる様な気がする。
確かに吉本に悪いところがあったのは間違いないじゃろうけど、反社会的勢力と付き合って金銭を貰ってたのが一番良くない訳で・・・
テレビは芸人を守れと言っているけど、何か違うような。
ずれてるような気がする今日この頃です。— かやん (@hnBfqfG4S7RmbuI) July 22, 2019
https://twitter.com/2018_19_lalala/status/1153460857386352642
いつの間にか論点すり替わってるよね、吉本闇営業問題…
加藤浩次さんのあとに続けと社長批判し始める芸人達も、掌返しで宮迫擁護を始める人たちも、なんだかなぁ…— リゼ@アニメブロガー (@rezemaru1) July 23, 2019
会見の良し悪しで批判の矛先がすり替わってきた。当の闇営業芸人達はある意味してやったりだな。#吉本 #会見 #岡本社長
— ⛔ヤマダ県マサトシ市1丁目1番地⛔ (@ZK0369) July 23, 2019
そのあと他の芸人も動き出して友情ごっこ見せられて会社の問題にすり替わってるの草生える
吉本が真っ黒だろうがパワハラしてようが、会社外で勝手に仕事して100万もらって知りませんでした大丈夫だとおもいましたとかいう白々しい言い訳も真っ黒だと思う— ゆりこ (@khhm_2825) July 22, 2019
え〜と、え〜とも口癖みたいだった。
子供が嘘をつく時や言い訳するときの答え方でしたね。
答えという答えは1つもなかったけど…残念‼︎
— 前田太一 (@maedataichi17) July 23, 2019
吉本の芸人さんが熱くなりすぎとか会社を叩きすぎというツイートも見かけますが、今、昔体質の業界TOPの会社が内部から変革を起こしつつあるんですから、熱くなるのも毒や膿が出るのもしかたない。見たくなきゃ見なきゃいい
笑える時はいつか来る、人間だもの、泣くこともある#吉本会見 #スッキリ— 姉さん (@papiko_2525) July 23, 2019
https://twitter.com/uhogorilla0828/status/1153456602147463169
大企業のパワハラも問題だけど問題と悪者がどんどんすりかわっていってて一番問題にしないといけない一番悪者にしないといけないとこがボケた #スッキリ #吉本会見
— yummy01 (@yummy0142908555) July 22, 2019
宮迫博之に関する記事まとめ
吉本興業の会社体制がわかる記事はコチラ
まとめ
今回の記事ではそもそも発端となった問題、すり替わってしまった問題を要点に分けてわかりやすく整理してまとめました。
一番の問題は
宮迫博之さんがギャラをもらったにも関わらずもらっていないとウソをすいたこと
です。
そしてその後の問題は
吉本興業と芸人のコミュニケーション不足
と言えるでしょう。
吉本興業側は
・全力で所属タレント・芸人たちと向き合っていくこと
・反社会勢力排除の体制をさらに突き詰めること
・会長、社長は辞任せず、最後まで問題解決をやりきる&減俸1年間
を約束しました。
大変な騒動となってしまいましたが、時間はかかっても事態が収集に向かうことを祈っております。。
最後までお読みいただきありがとうございました。