愛知県の大村秀章(おおむら ひであき)知事。
選挙時には圧倒的な得票数を得て3期連続で愛知県知事を務めていますね。
それにも関わらず県の公式イベントや新型コロナウイルスへの対応について物議をかもし、県民からリコール運動(解任)をされてしまっています。
そこで今回は、
・大村秀章知事の任期は元々いつからいつまでなのか?
・大村秀章知事を巡る騒動やリコール運動がおこった理由
・大村秀章知事へのリコール運動までの時系列の経緯
・大村秀章知事と名古屋市との訴訟
についてまとめていきます!
大村秀章知事の任期はいつまで?2019年2月15~2023年2月14日!
先に結論を言うと、大村秀章知事の任期は、2019年2月15日~2023年2月14日までです。
都道府県知事の任期満了は4年で、大村秀章知事が当選した直近の愛知県知事選挙は2019年2月3日に行われ、知事に就任したのは2019年2月15日となります。
そんな大村秀章知事ですが、あと3年も任期が残っているにも関わらずもうリコール運動が出てしまいました。
一体何があったのでしょうか?
ちなみにリコールは当選から1年後から行うことができ、有権者の3分の1以上の署名を集めると請求できます。
請求が有効であれば60日以内に住民投票が行われ、過半数の賛成が得られると失職させることができます。
2020年5月現在の大村秀章知事のリコール希望署名数は7140人。
2020年4月1日時点の愛知県民の人口は754万2632人。(参考:愛知県HP)
リコールを成立させるには250万人以上の署名を集める必要があります・・・。
県民の不満は募っているものの、実際の請求にはまだまだ時間がかかりそうですね。
とはいえ、任期が約3年残っている大村秀章知事。
これから何があるかわからないのも事実です。
そもそも大村秀章知事ってどんな人?
大村秀章知事は愛知県碧南市出身。
偏差値64の高校から現役で東大法学部に合格した秀才です。
大村秀章知事は高校時代から「東大に入って、官僚を経て政治家になる」という進路を決めていたそうです。
その進路を見事実現し、大村秀章知事は大学卒業後に農林水産省に入省。
農林水産省で13年勤め、参議院議員を5年努めた後、40歳で愛知県知事に就任しました。
大村秀章知事は、第1期(2011年~2015年)、第2期(2015年~2019年)、第3期(2019年~)と、初出馬初当選から3期連続で愛知県知事を務めています。
2019年の選挙では愛知県史上過去最多の投票数177万4000票あまりを獲得した大村秀章知事。
ここまで圧倒的な支持を集めながらも、2020年現在では大村秀章知事のリコール運動が立ち上がっています。
有事の対応やちょっとした発言でいとも簡単に支持率が変わってしまう、ということがよくわかりますね。
大村秀章知事を巡る騒動やリコール運動がおこった理由とは?
大村秀章知事へのリコール運動がおこった理由は、不適切な作品を含む展示会を開いたことがきっかけでした。
あいちトリエンナーレ2019という芸術祭で、企画展「表現の不自由展・その後」を開催。
↓
昭和天皇の肖像画をバーナーで焼き灰を踏みつけるなど、不適切な作品が多数展示。
↓
「いくら何でも酷い」「公的資金で行う内容に相応しくない」などと批判が殺到。
↓
脅迫なども多く集まったことから、展示会は3日で急遽中止。
大村秀章知事は中止後も「表現の自由」を主張し、展示会の正当性を訴えています。
これが大村秀章知事のリコール運動のきっかけになったのですが、その後も県民の批判を受けるできごとが続いたのです。
大村秀章知事へのリコール運動の経緯を時系列まとめ!
あいちトリエンナーレ2019がきっかけとして始まった大村秀章知事のリコール運動。
その後も物議をかもす対応が続き、リコール運動は加速していきました。
大村秀章知事のリコール運動の経緯を時系列で見ていきましょう。
・2019年8月3日
企画展「表現の不自由展・その後」に批判・脅迫が殺到。中止へ。
・2020年4月1日
愛知県の緊急事態宣言発令を拒否
・2020年4月2日
名古屋テレビ「ドデスカ!」に出演。コロナについて「うつって治るのが感染症」と発言し炎上。
・2020年4月2日以降
大村秀章知事がツイッターで自身に批判的な意見を呟くアカウントを多数ブロックする
・2020年4月10日
愛知県の緊急事態宣言地域への追加を要請。「手のひら返しだ」とまたも炎上。
大村秀章知事の「どですか」内発言に対する市民の反応
2020年4月2日に大村秀章知事は名古屋テレビのローカル番組「ドデスカ!」に出演。
新型コロナウイルスに対して以下のように発言しました。
「感染症というのはインフルエンザと同じで、うつっていく、うつって治るというもの。しっかりと検査して見つけて、症状が軽いうちに直して退院してほしい」
この大村秀章知事の発言に対して市民から多くの批判が寄せられました。
逆に一部、大村秀章知事を擁護する意見も見られました。
他にもコロナウイルスによる緊急事態宣言地域に愛知県を入れることを拒否。
翌週には打って変わって愛知県の追加を要請するなど、愛知県民を混乱させる事態になりました。
県の指針を決める知事の危機感の薄さに、逆に市民の知事への危機感が増したコロナ対応となりました。
大村秀章知事にツイッターでブロックされたユーザーの声
「ドデスカ!」の発言やその他のコロナ対応について、ツイッターでは大村秀章知事への批判が多く溢れました。
そうした批判をツイートするアカウントを、大村秀章知事が片っ端からブロックしていったのです。
実際にブロックされたユーザーの声がこちら。
大村秀章知事のツイッターブロックが大きく話題になったのは、コロナ対策への批判が多くなったタイミングでした。
しかし、大村秀章知事の批判ツイートブロックはあいちトリエンナーレ2019の展示会後から始まっていたのです!
批判や意見を聞いてくれない大村秀章 愛知県知事。
愛知県民の皆さんは税金を納めるのが嫌になりそうですね…
大村秀章知事にあの高須院長もリコール運動!
このような一連の大村秀章知事の対応にあの高須クリニックの高須克弥院長もツイッターで苦言を投稿。
というのも高須院長は愛知県出身なのですね。
高須院長は積極的に大村秀章知事のリコール運動を呼びかけいます。
ちなみに、高須院長も大村秀章知事にツイッターでブロックされているそうです。
(しかもフォローしているセクシー系アカウントまでバレていますね・・・)
高須院長の経営する高須クリニックの本部は愛知県名古屋市にあります。
そのため大村秀章知事の動向にはこの念の入れようです。
市民や著名人の働きで、大村秀章知事のリコール運動は確実に進んでいます。
大村秀章知事が名古屋市と訴訟?!
そんな中、2020年5月21日、大村秀章知事が名古屋市を提訴することになりました。
理由はあいちトリエンナーレ2019の企画展内容に反発した名古屋市長の河村たかし市長が、市が負担する分の開催費を払わないと言ったからです。
企画展中止後から企画展内容に反対していた河村たかし市長。
企画展の実行委員会会長である大村秀章知事と幾度となく対立してきました。
そして今回、あいちトリエンナーレ2019の負担金3,380万円を不払いにすると正式発表。
大村秀章知事はこれを認めないとし、提訴したのです。
1️⃣あいちトリエンナーレ実行委員会は、名古屋市負担金全額の支払を求め提訴することとしました。3月末、河村氏・名古屋市が何の理由もなく一方的に不交付を決定。愛知県が総力をあげて名古屋市民の命を守る為に医療の確保をしている時に、河村氏によって一方的に仕掛けられたもので、極めて遺憾です。
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) May 20, 2020
もともと企画展に対して市民からは「不適切な作品を展示したイベントに税金を使うな」との声が高まっていました。
多くの市民と河村たかし市長VS大村秀章知事となった今回の提訴。
果たしてこれからどうなっていくのでしょうか…
まとめ
今回は、大村秀章知事の任期や、リコール運動の理由や経緯についてご紹介しました。
あと3年ほどの任期、今後どのような県政が行われるのでしょうか。
はたまたリコール運動が実を結び、任期満了までに失職してしまうのか。
大村秀章知事と愛知県民の今後の展開に注目です。