2019年6月上旬から始まった香港中心部での大規模デモが激化していますね。。
2019年9月4日に香港デモの発端となった「逃亡犯条例改正案」の正式撤回が表明されたにも関わらず、市民の抗議活動は続いています。
ツイッターでは香港警察がデモ隊を鎮圧する映像が出回ったり、香港警察による実弾で重傷となった中高生まで出てしまいました・・・。
香港といえば日本企業も数多く進出しているエリアで旅行者も多く、不安に思う方もいると思います。
そこで、この記事ではデモは一体どこで起こっているのか?デモの場所やいつまで続くのか?香港デモが終わらない理由をまとめました。
【地図】香港デモはどこで起こっているの?場所を特定
当初デモが起こっていたのは、デモの原因となった「逃亡犯条例改正案」について審議が行われる香港の「特別行政区立法会」の辺りです。
デモを主導している団体からSNSなどを通じて「ヴィクトリアパークに集合」と呼びかけがあり、100万人を超える人々が集結しました。
そこから立法会までの約3キロにわたって抗議デモが続きました。
100人近くのけが人がでているそうですよ。泣
【地図】香港デモが起こっているエリアをグーグルマップ&地下鉄マップにまとめました
▼こちらの記事では香港デモによる危険エリアと詳しい地図をグーグルマップと地下鉄マップにまとめています
出張や旅行で香港に行く予定のある方は参考にして頂ければと思います。
香港デモはいつまで続く?なぜ終わらないの?理由や5大要求について解説
4ヶ月たった2019年10月に入っても、香港デモは激化し続ける一方です。
2019年9月4日に逃亡犯条例改正案の正式撤回が正式表明されたあとも、収まる気配はありません。
というのも、香港デモの参加者の要求は逃亡犯条例改正案の撤回だけにとどまらず、5大要求に変わっています。
1. 改正案の完全撤回 2019年9月4日に撤回が表明
2. 警察と政府の、市民活動を「暴動」とする見解の撤回
3. デモ参加者の逮捕、起訴の中止
4. 警察の暴力的制圧の責任追及と外部調査実施
5. 林鄭月娥の辞任と民主的選挙の実現
この5大要求は「香港の法律を変えないと解決しないこと」(民主的な選挙制度、逮捕者の解放など)が含まれているため、やすやすと香港政府が受け入れることは現実的ではありません。
となると今回の香港デモが終わる可能性があるとしたら
・長期化することで香港市民の体力・勢力が弱まり香港警察に鎮圧される
・香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が緊急条例を使ってどんどん制限をかけていく=独裁的になる
以外にないのではないでしょうか。
いずれも香港市民にとっては喜ばしいことではなさそうですよね。。
▼香港デモ参加者の5大要求について詳しい内容はこちらの記事もどうぞ
覆面禁止法は悪法?香港政府はデモ隊を暴力で弾圧し続ける
香港政府は2019年10月5日付で緊急条例を発動し「覆面禁止法」を施行しました。
覆面禁止法とは、マスクや覆面などで顔を覆う行為を禁止(違法)とするというもの。
香港政府はどこまでいっても暴力的な鎮圧で香港デモを「解決」しようとしていることがわかります。
マスクをしているだけで、違法者として拘留・逮捕できてしまうわけですから・・・。
当然、香港デモ参加者は「悪法だ!」と反発。
この緊急条例を発動したところで、香港デモ参加者の勢いは加速することはあっても、収まることは考えにくいですよね・・・。
https://twitter.com/chowtingagnes/status/1180021588248260609
香港政府と香港市民のデモ参加者との対立は、下手すれば年単位で続く可能性も十分考えられると思います。。
その間にはより多くのけが人・逮捕者が出ますし、さらには死者が出る可能性もありますよね。
すでにデモと関係のない一般市民までが香港警察の暴力的な鎮圧・取り締まり被害に遭っている例も多く見受けられますので、やはり危険度が高いと言わざるを得ないでしょう。
https://twitter.com/chowtingagnes/status/1169471569812307969
▼香港デモに関する総まとめ記事はこちら
まとめ
以上、香港デモはどこで起こっているのか?デモの場所やいつまで続くのか?デモが終わらない理由についてまとめました。
香港デモはいつ終わるのか?については、検討もつかないのが正直なところだと思います。
そして現地は益々危険度が増し、デモに参加していなくても取り締まりを受ける可能性があります。
可能な限り旅行などは控えた方が良いでしょう。
香港デモについては引き続き動向を追っていきます。