こんにちは、ハナです♪
連日処分が下される芸人があとをたたない吉本興業の闇営業問題ですが、ネット上では
「よしもとがブラックすぎる」
「よしもとのブラック体質をどうにかするべき」
「もはや吉本がヤクザ!」
というような声が相次いでいます。
高校のとき授業の一環で元芸人の人から雑談程度でよしもとの話聞いて、よしもとってブラックだな~って思った記憶があるから、闇営業しても仕方ないんじゃないかなと思ってしまった
— 悠華 (@asyk6479) June 25, 2019
よしもとがヤクザみたいなもんなのに、ヤクザ相手のバイトやめさせたら若手の収入なくなってしまうやん
— コブラノスキー小園 (@ozono) June 27, 2019
よしもとも割とヤクザな商売してるんだよなー。売れっ子から若手芸人からギャラをぐいぐい吸い取って成り立ってるヒドイ商売だわ、、、。闇営業っていうくらいなら最初から契約書交わせばいいのに出来ないのは、何かやましいことがあるから??
— T o m a (@todaerokadayo) June 25, 2019
歴史を辿ると過去に山口組との繋がりがあったといった情報もあり「吉本興業はヤクザのフロント企業」疑惑も浮上してきているようですね・・^^;
今回は吉本興業はヤクザのフロント企業なのか?ということや、所属芸人の給料(ギャラ)があまりにも安い衝撃の理由について調べました。
吉本興業がヤクザのフロント企業っていう噂は本当?
先に結論を言いますが
吉本興業はヤクザのフロント企業ではありません。
まぁ当然といえば当然なのですが、以下に根拠を挙げますね。
①株式上場していた過去がある
まず吉本興業は正式には「吉本興業株式会社」といい、創業は1912年の100年を超える老舗企業且つ、戦後の1949年(昭和24年)に大阪証券取引所に上場していました。
さらに1961年(昭和36年)10月、日本で最も上場基準の厳しい東京証券取引所にも上場を果たしています。
このことだけで、「反社会勢力との繋がりがないことが証明されている」と言っても過言ではありません。
なぜなら、「上場を果たす」ということは資金の出所は当然、財務諸表、役員の家族構成・犯罪歴・家族構成、株主の経営状況までも徹底的に調査され、計り知れない膨大な時間と労力と努力の先に厳しい審査を通った企業しか成し遂げられないことだからです。
1ミリでも不透明なお金や反社会勢力との繋がりが疑われるような企業は100%上場できないんですよね。
さらに上場後も定期的に財政状況を報告したり、全ての重要事項を即座に一般公開する義務があるので、会社社長の給料がいくらなのかまでわかってしまいます。
そういった徹底調査をクリアした企業だからこそ「上場企業への信頼」が担保されているのは、日本のみならず世界的に当たり前の常識と言えます。
②上場廃止したからこそ本気で取り組む姿勢
と、ここで上場企業における絶対の信頼について述べましたが、実は吉本興業は2010年(平成22年)に上場を廃止しています。
なんだよ、もう上場してないんかい!と突っ込みが聞こえてきそうではありますが、、、
ただ、上場から50年以上も「上場企業」というお墨付きのクリーンな会社で財務状況もかなり優良企業であった吉本興業が上場廃止後にヤクザとの関わりを持つ可能性はゼロと言えるでしょう。
なお、吉本興業が上場廃止をした理由は経営上の問題解決・改善と公表されている一方で、上場維持のためにかかる膨大なコスト(年間1億円以上)の削減や所属タレント・芸人の管理不行き届きからくるコンプライアンスへの世間の風当たりの激化を敏感に感じての決断だったのでは?とも言われてます。
事実、吉本興業の稼ぎ頭だった島田紳助(しまだ・しんすけ)さんの暴力団組織との繋がりが発覚し芸能界引退騒動があったのが、上場廃止をした翌年の2011年(平成22年)のことでしたから、「企業経営者として」は正しい判断だったのかもしれません。
「メディア関係者との資本関係強化により、目新しい仕掛けをスピーディに展開するため」、というのが非上場化の公式な目的ではあったが、上場を維持することによるコンプライアンス(法令順守)上のリスクもまた、意識していなかったはずはない。(引用:東洋経済オンライン)
吉本興業のヤクザな商売?芸人の給料(ギャラ)が安い衝撃の理由
吉本の給料明細を発見。
謎の23円振込み(笑) pic.twitter.com/eRCqlFu2dk— 紙芝居師ヤムちゃん & ミナクルマスク (@minakurumask) March 5, 2014
吉本興業が反社会勢力との関係はないことは前述しましたが、多くの方から「ヤクザ並みの商売」だと言われてしまう理由に
多くの所属芸人への給料(ギャラ)分配が衝撃の9:1
である(9が事務所)ことが挙げられます。
吉本の給料明細がきた。
説明会がありギャラはちゃんと出ます。
と、そこそこの規模で始まったチェンジライブのギャラが入った。50円。
源泉引かれて45円。ギャラが安いのでお馴染みの吉本に20年いて、すっかり慣れっこになった私ですが、これは酷いと思い写真付きでツイートしました。 pic.twitter.com/bwvIdoNHIc
— キートン (元、増谷キートン) (@masuyakeaton) May 19, 2018
吉本が9割、芸人が1割という取り分もテレビで放送されており、13年12月に放送された「コレを言わずに年が越せるか!ぶっちゃけ告白TV! カミングアウト祭! 2013」(フジテレビ系列)では千秋(46)が元夫である遠藤章造(46)の給料明細を見て「本当に吉本ってギャラの9割を取るんだと思った」と述懐し、庄司智春(42)の妻である藤本美貴(33)も「本当にそう」と頷いた。(引用:デイリー新潮)
中堅のそれなりに売れている芸人さでさえ1〜3割程度のギャラしかもらえていないということですが、なぜそんなにも所属芸人の給料(ギャラ)が安いのでしょうか?
理由は主に3つ挙げられます。
①自社保有劇場などの維持費や設備投資などが多い
吉本興業は芸人・タレント事務所としてのマネジメント業のみならず、関連会社と共に
劇場・ライブハウス運営
タレント養成のため「吉本総合芸能学院(NSC)」を開設
多くの子会社設立
お笑いフェスティバル等イベント開催
アイドルチャンネル・ラジオ局の運営・プロレス設立
国際映画祭開催 他
など多くの事業を並行しているほか、どんどん新たなプロジェクトに精を出して取り組んでいます。
箱やイベント露出の機会が増えればそれだけ所属芸人へのチャンスも増えることになりますし、そもそも日本のお笑い文化がここまで浸透しているのは言うまでもなく吉本興業の功績と言えますよね。
そんな多岐にわたる事業運営に伴う維持費や制作費・人件費・広告費・設備投資などを賄うためにも、芸人・タレントからのギャラが他社より少なくなってしまうことは否めないと言えます。
その分、下積み時代の技術向上の場や露出チャンスの多さ、ネームバリューの後ろ盾はやはり吉本興業が業界内で群を抜いており、たとえ売れたあとでも事務所にい続ける限りは、始めに受けてきた恩恵に対してずっと払い続けていくということなのでしょう。
そのことは吉本興業が行なっている事業などを考えれば、遠回しにではありますが後輩たちや社会への還元にもなると言えるのではないでしょうか?
「比較的、売れている若手、例えば、ゆりやんレトリィバァ(27)や、銀シャリ(鰻和博[34]/橋本直[37])、和牛(水田信二[38]/川西賢志郎[34])といったレベルですと、バラエティのロケ収録で、だいたい10万円です。1割の取り分は本当の話ですから、芸人側は1万円で、銀シャリや和牛だと2人で割るでしょうから5000円ということになります」(引用:デイリー新潮)
②芸人・タレントの所属人数が多い
吉本興業に所属している芸人・タレントは約6000人です。
そのうちテレビなど公の場に出られるのは限られた人のみで、若手芸人などは吉本興業が多数保有する自社劇場などでの様々なイベントに出演しながら切磋琢磨をしているわけですが、例えばよしもと劇場の集客による収入に対する運営費を考えれば出演者へのギャラが少ないことは容易に想像がつきますよね。
過去にアメーバTVに出演したFUJIWARAの藤本敏史(ふじもと・としふみ)さんはルミネ・ザ・よしもと劇場の1ステージのギャラは1万6000円であることを明かしていました。
あのふじもんさんでその値段ですから、もしこれが若手芸人だったら・・・・1000〜3000円は当たり前の世界のようです。。
ライスは「僕ら合わせて5000円ですよ」とさらに衝撃の告白。『キングオブコント2016』で優勝するもギャラは上がらなかったそうだ。藤本は「でも(FUJIWARA )29年目やで。1万6000円やで」と繰り返し「ちょっと前まで1万5000円でやってたんやで俺ら。支配人に言うてん。上げてくれって。上がってんけど、1万5450円になってん。ホンマに。この前また上がって1万6000円になった」と、少しずつギャラが上がっていったことを説明した。(引用:Ameba Times)
③芸能にとどまらないベンチャー設立など様々な投資をしている
上記でも述べましたが、吉本興業が他の芸能プロダクションの一番の違う点は、「お笑い」を通して世の中に貢献をする様々な手段を模索しているところではないでしょうか?
吉本興業の公式ページの「行動憲章」には
吉本興業グループは、「笑い」を中心としたエンタテインメントによる社会貢献と、
「誰もが、いつでも笑顔や笑い声をもてる社会」の実現を目指しています。(引用:吉本興業公式HP)
とあります。
会社沿革からも、ものすごい勢いで新劇場をオープンさせたりベンチャー企業設立もしていることがわかります。
さらに2017年には「新しくて楽しいこと」に投資する「よしもとベンチャーファンド」を立ち上げたりなど、行動憲章にあるような「笑い」を中心とした社会貢献を本気で目指す姿勢がうかがえますよね!
ファンドの総額は10億円程度だといい、出資の条件については「新しくて楽しい」こととした。報道各社に送付したFAXには「たとえば、芸人、タレント、ダンサー、アスリートなどを目指す才能あふれた子供たちに向けた育成プロジェクトや、全国を笑いやスポーツ、アートで元気にするようなプロジェクト」などを例に挙げ「もちろん、当社所属芸人の企画事業も対象としていく」とした。(引用:デイリー)
もちろん新規事業は通常は失敗する確率が高いのも事実ですが、チャレンジしなければ大きくはなれないですから、ビジネス的な観点でいけば「100年以上の歴史をもつ企業が時代の変化にも柔軟に対応しながら理念を全うしている」と言えるのではないでしょうか?
まとめ
以上、吉本興業はヤクザのフロント企業なのか?と芸人・タレントの給料(ギャラ)が安い理由についてまとめました。
吉本興業がヤクザのフロント企業なのでは?という噂については事実無根の噂ではあるものの、所属タレント・芸人さんに対するコンプライアンスの徹底はずっと昔から課題としてあったというのが結論と言えます。
また給料(ギャラ)が安い理由は
1、自社保有の劇場等の維持費、事業運営費などが他社よりもかかる
2、所属芸人・タレントが多い
3、投資を積極的にしている
ことが主な理由として挙げられます。
また調べていて個人的に思ったことをまとめると
・企業としてはヤクザではないけれど、ヤクザと言われても仕方ない給料(ギャラ)の配分である事実は否めない
・しかしながら社会貢献や未来への投資を積極的にしているという意味で良い企業ではある?
・そもそも所属芸人・タレントはギャラ配分が低いことも織り込み済みで所属することを選んだので文句は言えない・・?
・世に価値をしっかり提供できるまでになったら交渉・話し合いができる土壌はある
・闇営業騒動は「闇営業」が問題だったのではなく(良くはないが)「反社会勢力に関わってしまったことが問題」と言える
・闇営業せざるを得ない程のギャラ配分については何らかの見直しは検討の余地あり?
と言えるとは思いました。
企業として間違ったことはしていないながらも、「育成」対象と「マネジメント」対象の芸人・タレントをしっかり切り分けていければ良いのかもしれませんね。
悲しい思いをする人が減っていくことを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました!