2014年12月3日に打ち上げた惑星探査機「はやぶさ2」が2019年7月11日の午前10時過ぎ、目的地の小惑星「リュウグウ」に無事着陸しました!
小惑星リュウグウが発見されたのは1999年の5月10日で、アメリカの「リンカーン研究所」のプロジェクトでした。
そこから約20年たった今、日本が世界で初めて未踏の小惑星に到達した・・・というのは、なんだかロマンがありますよね。
今回は小惑星「リュウグウ」について、惑星の大きさや引力はどれくらいあるのか?ということや地球からの距離についてまとめました。
そもそも「小惑星リュウグウ」とは?
「小惑星リュウグウ」は正式には「RYUGU 1999 JU3」という名前で比較的地球に近い人類未踏の小惑星でした。
物語「浦島太郎」で、浦島太郎が玉手箱を持ち帰るということが、「はやぶさ2」が小惑星のサンプルが入ったカプセルを持ち帰ることと重なるために「リュウグウ」と名付けられました。
小惑星リュウグウは主に炭素から成っていて、有機物を少し含んでいると予想されているそうです!
実際にサンプルを持ち帰って分析をしないと分かりませんが、リュウグウの表面物質には、見た目は黒い炭(すみ)やススのような有機物が全体の1%ぐらい含まれていると考えられています。これに比べればわずかな量と想定されていますが、アミノ酸、カルボン酸、核酸塩基、アルコール、など私達がよく知っている生体関連分子も検出されることが期待されています。(引用JAXA)
惑星探査機「はやぶさ2」の目的(ミッション)
惑星探査機はやぶさ2を打ち上げた目的(ミッション)は
小惑星リュウグウ(C型小惑星。Cは炭素を表す記号)からサンプルを持ち帰り、小惑星を調査する
ためとされています。
ちなみに小惑星リュウグウは比較的地球に近かったことから、衝突などの可能性を見て早期の研究対象となったようですよ。
▼JAXAによるはやぶさ2のミッション紹介映像
リュウグウ(小惑星)の引力や大きさを地球と比較するとどれくらい?
小惑星リュウグウの引力
JAXA(日本宇宙航空研究開発機構)によると、小惑星リュウグウの引力は地球と比べてとても小さいそうです。
わかりやすいように地球の引力と比較しました。
●地球から脱出しようとしたら
約11.2km/s(秒速11.2km = 約時速4万キロ)
⇩
ロケットが必要
●小惑星リュウグウの場合
約37cm/s(秒速37cm)
⇩
⇒ ジャンプで人工衛星になれる
小惑星リュウグウの地表で一度ジャンプしたら、簡単に引力圏内を抜けて、地表には戻れなくなってしまいます。
そしてそのまま太陽の周りを永遠に回り続けることになるということですね。
想像したらちょっとゾッとしましたw
小惑星リュウグウの大きさ
小惑星リュウグウの大きさは直径が約900mと言われています。
とすると、小惑星惑星リュウグウ表面を一周しようとしたら、距離は円周率で3.14倍ですから概算で一周約3kmくらいということになります。
徒歩で2時間くらいで一周できる感じですね。
リュウグウから地球までの距離や時間はどれくらい?
JAXA(日本宇宙航空研究開発機構)によると、地球から小惑星リュウグウまでの距離は「光の速さで15分=2億8000万キロ」離れているそうです。
よくわかりませんよねw
惑星探査機「はやぶさ2」が打ち上げられたのは2014年12月3日。
そして小惑星リュウグウに到着したのが2019年7月11日ですから、時間としては片道約4年半かかる距離ということですね。
ただ帰還予定は2020年の冬で、今から1年半後ということですから、単純に行き帰りの距離や時間は同じでないようです。
おそらく太陽の周りを周る軌道の問題だと思われます。
世界初リュウグウ着陸に関するネット上の反応
https://twitter.com/TOWER_AmuHakata/status/1149198703313313792
#NHKジャーナル
はやぶさ2、りゅうぐうに着陸成功。日本の宇宙技術は、素晴らしい‼ 物質採取の成功を、願ってます。
神門さん、りゅうぐうより、リポートですかね?— 学問する猫 (@DlCTAODPEm4KlbK) July 11, 2019
#はやぶさ2 現在りゅうぐうの人工クレーターの岩石採取のミッション ゆっくりとりゅうぐうに近付いています。朝8:41に最終の着地決行作業を行うか判断し、10:18予定で着地回収の予定。14:30頃に成否の会見のようです。是非成功してほしい。 pic.twitter.com/HpWpoeFuQZ
— sou16 (@sou16) July 10, 2019
https://twitter.com/bearing444/status/1149129601517441026
小惑星探査機「はやぶさ2」がリュウグウへの、2回目のタッチダウンをするかしないか?11日に迫っている。是非して欲しい!失敗して戻ってこられなく可能性があったって挑戦して欲しい!そうやって人類は宇宙や、人類のアイデンティティを知ってきたのだから!税金の使い道に夢があっても良いと思う!
— koen6330 (@koen6330) July 8, 2019
やはり歴史に残る出来事なだけに、たくさんの方が成功を願っている様子が見受けられました!
まとめ
以上、2019年7月11日に日本が初めて着陸を成功させた小惑星「リュウグウ(Ryugu)」についてまとめました。
●リュウグウの引力
・秒速37cm(ジャンプ以下のパワー)で宇宙へ飛び出せるほど小さい
●小惑星リュウグウの大きさは
・直径約900m
・徒歩約2時間くらいで惑星の地表を一回りできるくらいの大きさ
●地球からリュウグウまでの距離と時間
・約2億8000万キロ(光の速さで15分)
・行きにかかった時間は4年半
・帰りにかかる予想時間は1年半
ということでした!
小惑星というだけあって、結構小さいですよね。
2020年冬に地球に戻ってきてから、採取した岩石の調査がはじまるようです。
どんな研究結果が出るのか、ワクワクしますね!
引き続きリュウグウやはやぶさ2のミッションをウォッチしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました^^