2019年7月の参議院選挙で当選した木村英子議員。
木村英子議員は重度障がいを持っていることが知られていますが、障がいを持ったきっかけや理由はなんだったのでしょうか?
木村英子議員の経歴やが参院選に出馬したきっかけ、海外の反応もまとめました。
木村英子議員(れいわ・参議院)について
木村英子議員(れいわ・参議院)のプロフィール・結婚歴
名前:木村英子(きむら・えいこ)
年齢:54歳(2019年7月23日現在)
誕生日:1965年5月11日
出身:神奈川県横浜市
肩書き:参議院議員(れいわ)
公的介護保障要求者組合・書記長
全都在宅障害者の保障を考える会・代表
自立ステーションつばさ・事務局長
木村英子議員は脳性麻痺(のうせい・まひ)という重度の障がいを持っています。
首から上・右腕以外を動かすことができないため、大型の車椅子を使い、介護者が必要な生活をされてきました。
そんな状況でも20年以上障害者の自立支援活動をされ続けています。
厚生省との交渉もこれまで何度となく繰り返されきた方です。
なお、結婚についての有力な情報はありませんでした。
木村英子議員(れいわ・参議院)の経歴・活動内容
木村英子議員(れいわ・参議院)の経歴
1972年 7歳の頃に「ゆうかり園」に入所。施設に付属した養護学校へ通う。
1984年 19歳で神奈川県立平塚養護学校高等部卒業
1994年 自立ステーションつばさ 設立(東京都多摩市)
高校卒業後から自立生活をスタート。
介助者の付き添いを受けながらも
「重度障害者は家族の介護がなければ、施設に入るしかない状況を改善し自立を応援したい」
「障害があっても当たり前に地域で生きられる社会にしたい」
という想いで障害者自立支援活動を20年以上活動されてきました。
●養護学校
養護学校は、心身障害児を対象とする学校です。1979年から都道府県には設置義務、保護者には就学義務が課せられました。2007年に学校教育法が改正され、特別支援学校となりました。
木村英子議員(れいわ・参議院)の具体的な活動内容
▲木村英子議員が主催している自立支援活動の一環
木村英子議員は子供から大人まで、自立を目指して自分の好きな街で生活し、今までやりたかった夢や目標、恋愛や結婚に至るまで前向きに取り組めるような環境や考え方を広げていく活動を20年以上されてきました。
中でも木村英子議員が1994年に設立した「自立ステーションつばさ」では主に3つの事業を行なっています。
●自立の家
施設が借りているアパートを利用し、障がい者が地域で生活していく為に必要な知識やノウハウを具体的に伝授・習得する場を提供
●放課後活動舞羽
障がいを持つ子供が将来の自立のためにコミュニケーションや外に出る機会をつくるための活動。スタッフや施設の仲間と放課後や休日の時間を作ってコミュニケーションの取り方や自立生活の方法などを学ぶ場を提供する
●つばさ生活塾
社会問題や差別問題などを取り上げた講演会の企画開催、つばさ太鼓・つばさバンドといった歌や楽器の演奏などの公演活動。
バーベキューやキャンプといった地元とのふれあいの場の提供もしている。
木村英子議員は「子どもの頃に障がい者と健常者を分けることでお互いに触れ合う時間が少ないことが、社会の中で「障がい者お断り」のような差別的な感覚を生んでしまう」と考えているようです。
そのことから子どもの時から地域や健常者と一緒に触れ合う機会を設ける活動をされているんですね。
木村英子議員(れいわ・参議院)が障害を持った理由は?
木村英子議員は元々は健常者として生まれています。
ですが生後8ヶ月の時に歩行器のまま玄関で転んでしまい、首を損傷。
そこから首から上と右腕のみ動かせるという重度障がいを持った身体になります。
以前は字を書く事が出来たそうですが、今はまったくかけなくなったとのことです。
●重度障がいの定義
身体障害者の障がいの程度において
・等級が1級、2級の人
・等級が3級で重複の障害がある人
を重度障がい者と定義づけられています。
加えて知ってきたいのは、現行の重度障害者に関する考え方が医学的判定に基づいているものであるということです。つまり、仕事をする上での困難さや業務スキルの高低を表したものではないということです。重度障害者や重度の判定書を持っている人であっても、環境や仕事内容によっては、十分な成果を上げている障害者がたくさんいます。(障害者雇用Q&A)
木村英子議員が出馬したきっかけは山本太郎だった!
木村英子議員と山本太郎さんは障がい者の自立支援活動を通して知り合ったようです。
山本太郎さんは以前から「700人以上国会議員がいるにも関わらず、当事者がひとりもいない環境で当事者のことを決めていってしまう」ことに疑問を抱いていました。
そもそも国会にはバリアフリーの対応も不十分で介助者の入場も認められていないといった現状から変えるべき、木村英子議員へ出馬を持ちかけました。
木村英子さんは始めは「出馬する事により山本太郎さんが障害者を利用していると世間からたたかれるのではないか・・・」と心配されていたようです。
それでも山本太郎さんの「障害者を利用して改善出来るなら上等です」という言葉に後押しされて出馬を決められたとコメントしていました。
山本太郎さんの本気で政治を変えたいというホンモノの想いと行動がわかるエピソードですね!
木村英子議員は「少しでも障がい者と健常者の心の距離が縮まるように、自分の体をもって障害者政策を変えられれば」とコメントされています。
木村英子議員(れいわ・参議院)当選に対する海外の反応
木村英子議員・船後靖彦議員が誕生した2019年7月21日、ロイター通信・ニューヨークタイムズ・ガーディアン紙、CNAニュースなど世界中のメディアもニュースに取り上げました。
重度障がいを持った候補者が当選することは世界的にも注目度が高いことが伺えます。
AFP通信の取材では“重度障がいを持つ候補者が当選したことは日本の障がい者政策を改善するという非常に重要な意味を持つ一方、文化的背景から時折障がい者へのネガティブな一面も見られる”と報じています。
木村英子議員当選にネット上の反応
れいわ新選組、いまNHKの開票速報で2議席目に当確がつきました。当選はいずれも特定枠の舩後靖彦氏と木村英子氏。山本太郎のたたかいは、見事でした。
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) July 21, 2019
れいわ新撰組から障害者である木村英子・舩後靖彦の両氏が当選した事で、これまで「健常者」である事が当たり前だった国会から、バリアフリーを考慮した国会運営が必要不可欠となりました。
自分の議員生命をかけてでも、この二人を優先的に比例名簿で上位に置いた山本太郎氏には敬意を表したい。 pic.twitter.com/PBafz5kft0
— 大神ひろし (@ppsh41_1945) July 21, 2019
「愛は世界を救う」を毎年放送するテレビ局。寄付を集め障害者を応援。素晴らしい。なのに「れいわ新選組」の木村英子さん、ふなごやすひこさんが障害者でありながら立候補したこと。なぜ報道しないのか?なぜ、応援しないのか?
— 太田隆文(映画監督) (@ota_director) July 18, 2019
https://twitter.com/pink_yellowish/status/1152998946978951169
木村英子「障害者の政治利用と言われますよ」
山本太郎「構わない」ってやりとりがあったのを知った上で、ネトウヨが「障害者の政治利用だ!」って言い始めてるの見ると、おやヨチヨチ歩きの赤ちゃんが人語らしきものを発してるなって感じがする。
— ぐちうら (@guchirubakari) July 22, 2019
れいわ新選組の、木村英子さん(当事者)に出会って
障害者って普通の人間なんだな、でも現在、当事者からしたら全然、普通の生活を送る人権が守られてないんだ
と学びショックを受けた山本太郎の話は、障害の種類は違くても応援したくなる。https://t.co/m6YpyiLJNn
— おいしい炭酸水+ADHD (@indigbluebird) July 11, 2019
永田町と現実との大きなギャップを指摘出来るのは当事者しかいない。
彼女が国会に入る事で(まずバリアフリーが整ってない館内を整えてね)、山本太郎と同じようにハッとする議員も出てくるのではないか。— おいしい炭酸水+ADHD (@indigbluebird) July 11, 2019
https://twitter.com/rJjKn5UwXGbWzs9/status/1153002820389310464
https://twitter.com/rJjKn5UwXGbWzs9/status/1152972881002762241
https://twitter.com/cyoki/status/1153142867860176897
私、渡辺由美子は木村英子さんを応援しています。
明日の投票日には小選挙区は野原ヨシマサ、比例区は山本太郎と書いてください。
よろしくお願いいたします。
重度障害者の、地域で生きる環境を良くしてくださる方たちです。
ご協力ください。 pic.twitter.com/mGqXQYegcL— 渡邉由美子 (@613_min) July 20, 2019
まとめ
重度障がいを持ちながら参議院に当選された木村英子議員が障がいを持った理由や活動内容、海外の反応をまとめました。
日本には約1000万人の障がい者がいると言われおり、不自由・差別を感じている人が1000万人いるということになります。
そういった環境を改善するために人生をかけてきた木村英子議員のこれからの飛躍にさらに注目したいと思います。