2020年の全米オープンで見事2度目の優勝を飾ったプロテニスプレーヤーの大坂なおみさん。
そんな大坂なおみさんですが、元々は二重国籍で、2019年に日本国籍を取得しました。
そこで今回は、
・大坂なおみの国籍問題とは?
・大坂なおみが日本国籍を選んだ理由は無名時代にあった?
・大坂なおみが日本国籍を選ぶまでの経緯
についてご紹介します!
大坂なおみの国籍問題とは?
大坂なおみは二重国籍で試合に出場していた
大坂なおみさんは、1997年10月16日、日本人の母親と、中央アメリカのハイチ共和国出身のハイチ系アメリカ人の父親の間に生まれました。
日本とアメリカのハーフの大坂なおみさんは生まれつきの二重国籍の持ち主となりました。
この場合、日本では22歳になるまでにどちらかの国籍を選択しなければいけないという国籍法があります。
ただし、22歳以降二重国籍であっても罰則が与えられるわけではありません。
対してアメリカでは、二重国籍であることに何も制限はありません。
そのため、現在日本には二重国籍の人が89万人ほどおり、国籍選択をしないまま生活している人も多いのです。
大坂なおみさんも2018年までは二重国籍で国籍の選択をしておらず、試合には日本テニス協会の所属で出場していました。
国籍の選択をそんな若いうちから迫られ、今後の人生を色々と考えて選択するのは、なかなか大変ですよね。
しかしいくら罰則がないとはいえ、世界大会を優勝するほどのスポーツ選手であれば、スポンサーもいることですし、二重国籍のままというのはよくありません。
そんな中、2019年10月に22歳を迎えるにあたり、どちらの国籍を選択するかに注目が集まっていました。
そして2019年10月、大坂なおみさんが日本国籍の取得手続きをしていることが明らかになったのです。
やはり世界的な選手が日本国籍を選び、日本人として活躍してくれることは、同じ日本人からすると嬉しいですよね。
大坂なおみの日本国籍取得に対するネットの反応
それでは、大坂なおみさんが日本国籍を取得したことに、人々はどのような感想を持ったのでしょう?
まずネットの声を見てみたところ、
・同じ日本国籍で誇らしい
・日本も二重国籍を認めたらいいのに
という肯定的な意見もあれば、
・日本語がカタコトだし日本人であることに違和感がある
という意見の他、2020年の全米オープンで黒人差別問題を試合に持ち込んだことから
・マインドがアメリカ寄りで日本人と思えない
・もう日本国籍で出ないでほしい
という否定的な声もありました。
ちなみに大坂なおみさんは、試合で黒人差別問題をマスクで主張した際、
「みんなにこの問題を考えてもらうことが目的だった」
とコメントしました。
以下に実際の賛否両論の声をご紹介します。
大坂なおみ選手は去年、22歳になるにあたり日本国籍を選択したんだよね。ふだん国籍とか意識すること少ないけど、「同じ日本国籍を持つ者として誇らしい」という気持ちを味わえた🤗
— 香山リカ (@rkayama) August 27, 2020
大坂なおみさんレベルの選手だったら本当は米国籍の方が色んな場面でメリットあったと思うんだけど、よくこんな状態の社会の日本国籍選んでくれたなあという思いと、本当は米国籍もキープできたはずなのにダブル認めない国ですまんなあという思いがある。
— CDB (@C4Dbeginner) September 13, 2020
日本国籍を選択してから、日本語を勉強し、カタコトでも日本のマスゴミのインタビューに答えていたら違ったと思う。
多分、日本文化や日本語を学ぼうなんて気は皆無なんだろう。
ならば、大坂なおみは米国人で良い。
— 佐々木総生産🇯🇵 (@2016wasahkb) September 17, 2020
ダルビッシュが日本国籍じゃなくてイラン国籍を選択して「イラン人です」って名乗り始めたら「マジか‥‥‥」ってなってたし、同様に大坂なおみの「日本人」にも違和感がある。
どちらの国籍を選択するか、或いはどの国に帰化するかは完全に個人の自由なので大坂なおみ批判をしているわけでもない。— 温泉2尉 (@OnsenLieutenant) September 16, 2020
日本人のなかに眠る美徳の心は、人種的偏見という西洋民主主義の底の浅い文化のなかで生まれた観念を超越して、人間としての品格を問う特性を持つ。大坂なおみ選手は、つまらぬ思想表現によって、日本国籍ではあっても、アメリカナイズされた精神しか持たないことが露呈したとも言える。
— 城川 草二 (@SOUJIJP) September 16, 2020
大坂なおみ選手は米国、日本の二重国籍でスポーツ選手での登録は日本を選択してるだけの人。試合にこんなBLMを平気でやるというのは情弱で日本の思いはないのでしょう。
「おめでとう」と言うよりも「何してくれてんの⁉️💢」としか感じられません🥵
個人的にはもう日本国籍では出ないで欲しいです❗️😤— takeshi-MG (@take135791) September 13, 2020
日本国籍を名乗っても、大坂なおみさんのマインドは、日本人ではないんでしょう。
以前ほど応援したいと思えなくなりましたし、関心もなくなりました。— ありす (@alice_alice2525) September 13, 2020
ハーフとして生まれて日本国籍を取得しただけで、もう一つの国のルーツがなくなるわけではありません。
一般の人でも出身県と長く住んでいる県、どちらのルーツやマインドも持っていますよね。
今は日本人ラッパーの曲を何度も聴いて、日本語の勉強をしている大坂なおみさん。
彼女の自由な主張や生活を尊重してあげてほしいですね。
大坂なおみが日本国籍を選んだ理由は無名時代にあった
大坂なおみさんは2019年に日本国籍を取得しましたが、国籍を日本にすることは早い段階から決めていたそうです。
大坂なおみさんが日本国籍を選んだ理由は、無名時代から日本代表コーチが地道に全面サポートしてくれたからでした。
大坂なおみの無名時代を支えた日本のコーチ
そのコーチの名前は、吉川真司さん。
吉川真司さんは日本テニス協会の女子代表コーチを務めていて、将来有望な選手を発掘するため、日本登録で出場していた選手をくまなくチェックしていました。
そして2013年のある大会で15歳の大坂なおみ選手を初めて見て、目が釘付けになったそうです。
「(1回戦で敗退していたが)すごい才能だと思った」
「あの時の衝撃は忘れられない。パワー、体のしなやかさ、ゲーム性、世界でも見たことのない選手」
と、当時を振り返る吉川真司さんは語っています。
今では200キロを超える大坂なおみさんの高速サーブですが、その秘めたるパワーを吉川真司さんは見抜いていたんですね。
その後すぐ大坂なおみさんの存在を上層部に報告した吉川真司さん。
それ以来、大坂なおみさんが日本に来た際には
・味の素トレーニングセンターで練習できるように手配
・大会に出場した大坂なおみさんと必ずコンタクトを取る
など、将来を見据えて手厚くサポートしていました。
2014年7月にはカリフォルニア州の大会で本選に出場した大坂なおみさん。
その実力を買われ、日本テニス協会に登録していないものの、日本オリンピック委員会から強化指定選手の認定を受けることもできました。
アメリカとの争奪戦が始まるも日本国籍を取得
一方アメリカのテニス協会はというと、当時まだ結果を残せていない大坂なおみさんから支援の申し込みをしても、取り合ってくれなかったそうです。
それなのに、2016年に入って全豪オープンで予選を勝ち上がり、本選3回戦まで進んだ大坂なおみさんに、突然強烈なアプローチをしてきたのです。
大坂なおみさんの才能を見抜けなかったのに、なんだがずるい気もしますよね。
そこからは日本とアメリカの選手登録の争奪戦となり、アメリカの女子代表監督が、自ら多額の支援を約束するなどしました。
しかしながら、結果的に大坂なおみさんは日本国籍を取得。
本人から日本国籍取得に対するコメントは出ていませんが、大坂なおみさんの父親は、
「無名時代から娘を支援し続けた日本の恩義を尊重した」
と語り、大坂なおみさんの母親も、
「彼女は大阪で生まれて、日本とハイチの文化を持った家族の一員として育ちました。ですから、なおみも姉のまりも、常に自分は日本人だと感じていたので、単純にそれが理由です。スポンサー契約金などの金銭的理由では決してありませんし、選択の上で気持ちが揺らいだこともありません。」
とコメントしています。
大坂なおみさんは根っからの日本人だったのですね。
大坂なおみは9割日本食で育った!
大坂なおみさんは4歳まで大阪で暮らし、その後家族でアメリカへ移住しましたが、日本人の母親・大坂環さんが作る家庭料理は9割日本食だったそうです!
日本人離れした身長体格は父親譲りだと予想されますが、実はその体とパワーは日本食で作られていたんですね。
また、2017年のTVインタビューで国籍について聞かれると、
「日本。性格が内向的で日本の方が合っている」
「日本食がおいしい。だから私は日本人」
引用:Line news
とコメント。
確かに大坂なおみさんの優勝インタビューなどをみても感情の表現は控えめで日本人っぽいところは見受けられます。
あんなにパワフルなプレーをするのに、性格は内向的とは、ギャップ萌えです。
大坂なおみが日本国籍を選ぶまでの経緯を時系列で整理
ここで改めて大坂なおみさんの生い立ちやアメリカ移住、日本国籍を取得するまでの経緯を時系列に沿ってまとめてみました!
▼大坂なおみが日本国籍を選ぶまでの経緯 時系列まとめ▼
1997年10月16日
日本人の母とハイチ系アメリカ人の父の間に、ハーフとして二重国籍で生まれる。4歳まで大阪で暮らす。
2001年
家族でアメリカに移住。
2013年9月
日本で行われた東レ・パンパシフィック大会に出場した大坂なおみ選手を女子代表コーチの吉川真司が発見。才能を見抜きサポートをするようになる。
2014年7月
日本オリンピック委員会から強化指定選手に認定される。
2016年
全豪オープンで本選3回戦まで進んだ大坂なおみ選手にアメリカのテニス協会が猛烈なアプローチを開始。日本との選手登録争奪戦が勃発。
2018年9月
日米二重国籍で試合に出場を続ける中、全米オープン決勝戦でセリーナ・ウィリアムズ選手に勝利。グランドスラム初優勝となった。
2019年1月
全豪オープンで優勝。グランドスラム初優勝からの連続優勝となり、史上6人目の快挙となった。
2019年10月
日本国籍を選択する手続きを行う。違和感を覚える人もおり賛否両論となった。
本籍地は祖父の住居がある札幌市。
2020年9月
全米オープンで2度目の優勝。警察官黒人襲撃事件に抗議するため、被害者の名前をプリントしたマスクを着用。スポーツの試合に持ち込むことに賛成、反対の意見が出て大きな話題となった。
大坂なおみさんが4歳でアメリカに移住するも、結果を出す前から代表候補選手として真摯に支えてきた日本代表との関係性を見れば、大坂なおみさんが日本国籍を選んだことも納得ですね!
大坂なおみは日本国籍で札幌市民!
実は大坂なおみさんは日本国籍のうえ、北海道札幌市民であることをご存じですか?
現在大坂なおみさんは家族とフロリダに住んでいるのですが、日本の住民票は北海道札幌市にあるのです。
北海道札幌市は、大坂なおみさんの祖父が住んでいるところ。
大坂なおみさんの母と祖父は昔結婚をめぐって縁切り状態になっていたので、大坂なおみさんと祖父は11歳の時に初めて会ったそうです。
現在は家族関係も修復され、おじいさんも大坂なおみさんの優勝に喜びのコメントをするなどしています。
将来、大坂なおみさんが北海道に住む!なんてこともあるかもしれませんね。
大坂なおみの年齢、プロフィールまとめ
生年月日:1997年10月16日
出身地:大阪府大阪市
国籍:日本
居住地:アメリカ合衆国フロリダ州
本籍地:北海道札幌市
身長:182cm
体重:75kg